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続・星守る犬 [ハートフル]


続・星守る犬

続・星守る犬

  • 作者: 村上 たかし
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2011/03/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


大丈夫きっと会えるよ 人でも犬でも 本当に必要なら出会えるさ

私は生来見栄っ張りなので、「絶対泣ける!」とか「感動必至!」とか書いてあると
それだけで3割4割は当たり前に評価を差し引いてしまいます。
でもヘンにマニアックなものばかり読んで、
売れている作品を「あれはダメだよね~」と
他人と一味違った目線で見てますアピールするのもちょっと違う。
適度にミーハー心を忘れないように。
好きなものほど謙虚になるのは難しい。

さて、今回は私にとってそんなマンガの代表格のご紹介です。
「続・星守る犬」
2009年の夏に発売され、話題になった村上たかしさんの「星守る犬」の
アナザーストーリーというべき作品です。「星守る犬」と言えば
年をとり病を得て、長年連れ添った家族にも見放され、手元に残ったのはワゴンに収まるほどの
わずかな家財道具と昔娘が拾ってきた愛犬・ハッピーのみ。
先の見えない一人と一匹が、それでも悲壮感などおくびにも出さず、
面白おかしく南へ南へと旅する様子がおかしくも切ない名作です。
今回はその、もうひとつの物語をご紹介します―

漫画アクションにて連載。連載分に「星守る犬」と「エピローグ」を書き下ろして完結。
このお話は前作「星守る犬」が好きな方ならきっと気に入ることになると思います。…以上。
あんまりネタバレしてもしょうがないので読むつもりの方はここまででおっけーです。
以下は蛇足となります…

1話目はこの本の基となる「星守る犬」の愛犬・ハッピーの弟犬の物語「双子星」から始まります。
元々捨て犬だった二匹。
元気の良いお兄さんの犬は女の子に拾われて「おとうさん」の元へ、
そして箱の中で死にかけていた弟犬の方は、人の世話になることを極端に嫌って生きてきた
近所では有名な偏屈ばあさんに拾われることになります。
あちこちにガタがきて、以前のようにままならなくなってきた自分の身体を呪いながら、
今にも死にそうな子犬を見て「良いきっかけだ」などと死出のお供に選ぶおばあさん。
しかし案に相違してなかなか死なないばかりか、ちょっと元気になっちゃったりして
自分はこの子の死を望んだのに、当の子犬はそんな自分を命の恩人とばかりに
全力で頼ってくる。そんな姿に悪態をつきながらもおばあさんの中で
徐々に考え方が変わっていく様子が描かれます。

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続く「一等星」は、前作のおとうさんとハッピーの運命を大きく変える
薄幸の少年の生い立ちから、おとうさんに出会って財布を盗み、
道中でペットショップの売れ残りのパグと出会いながら、
ひたすら北海道を目指して北へ北へと旅していく様子が描かれます。

体裁は前作「星守る犬」と同じく、犬視点のモノローグと、それに話しかける飼い主たちの
通じているようで通じてない、でもちょっと通じてるズレたやりとりが笑いを誘います。
そしてその犬たちの底抜けの明るさが、絶望と、それが諦念となってこびりついた
それぞれの仔犬の飼い主達の心を結果的に救うことになるのです。

脇役の人たちも皆温かくて、でもどこかヌけてて味わいがあって好きだなあ。
特に双子星に出てくる ばあさんが住むボロアパートの家主のおっさんとか、
コワモテでつっけんどんな物言いするんだけど、何かとばあさんと犬のことを気にかけて
上がりこんできたりして…こりゃあ間違いなくばあさんにホの字じゃないかと…(´∀`*)

ところどころ前作の「星守る犬」をフラッシュバックさせながら展開するこの作品。
ラストの描き下ろしの「星守る犬」と「エピローグ」では、桜吹雪の舞い散る公園で
おとうさんとハッピーに直接・間接的に関わったキャラクター達が次々と出てきます。
このそれぞれの登場の仕方がなんとも… いいんですよ!

img930.jpg

もう今回は誰向けに書いてるのか分からない感じのレビューになってしまいましたが、
おとうさんとハッピーの結末が既に描かれているうえでのこの続編。
その中では最高にハッピーなエンディングと、ちょっぴりの切なさを感じさせてくれた
前作の続編という期待を裏切らない物語だと思います。


村上たかしさんのHP → 村上家.com
続・星守る犬のお試し → 双葉社
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