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笑えぬ童子〜108の業〜 [スリル/サスペンス]


笑えぬ童子〜108の業〜1(ゼノンコミックス)

笑えぬ童子〜108の業〜1(ゼノンコミックス)

  • 作者: 真野 真
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2011/03/22
  • メディア: コミック


私は座敷童子 そなたの不幸を払う者

わが身に降りかかる、自分ではどうしようもない不幸な運命―
もしもそれを払ってくれる者がいたら…?
ただし己の幸福と引き換えに、その不幸が身近な誰かの運命を大きく変えるとしたら…
あなたはどちらを選びますか?
本日ご紹介する漫画は、そんな二つの結末を見せてくれるという
構成が新しい漫画をご紹介します。

月刊コミックゼノンで連載。
住み着いた家には幸福が訪れるという伝説を持つ座敷童子。
その座敷童子が「不幸の宿替え」を行い、自分は幸福を得る代わりに
幸福だったはずの他人の人生が大きく狂って行くのを見ることになる…
幸せを呼ぶ天使にみせかけて、まるで悪魔かQべぇと契約するような
大いなるしっぺ返しを孕んでいる物語。
なんとなくTVドラマとかでやりそうなカンジだよなあと思いつつ読んでみました。
それ自体は決して新しい物語でもないのですが、この漫画の面白いところは
不幸の宿替えを行ったあと「他人に不幸を押し付けて自分が幸福を得る未来」
と本来の「不幸を受け容れる未来」と2つの結末を描いている点です。
雑誌の方では主人公が選択した未来のほうでエンディングを迎え、
「もしもあの時、異なる選択をしていたら―?」
というアナザーストーリーをゼノンの携帯用サイト「ゼノンランド」の方で
配信しているというのが面白い。
これを「蛇足」と感じる方もいらっしゃるとは思うのですが、私は単純に面白い試みだなと思えました。
この単行本では、収録された4つの物語の後に、それぞれの話しのアナザーを
まとめて収録するような形になっています。

img947.jpg

さて、お話の方ですが
まず この物語で出てくる座敷童子は、一般に知られている「家に住み着くと幸福を呼び込む」
ありがたいコロボックルちゃんではなくて、双子で生まれた瞬間に「多産は不幸を呼ぶ」として
間引かれ、殺されて成仏できずに彷徨っている魂、という何ともダークな童子ちゃんです。
そこへ神様が現れ「人の煩悩を108つ集めてきたらお前に人の心が生まれて成仏できるかもね」
と言われたので、不幸のどん底に陥った人間を助けてやって、その後に自分の欲を優先するか
他人の幸福を優先するか葛藤する姿を見ているという…
童子は人間らしい感情を持たず、主人公の欲を満たしただけ、というイノセンスな存在なだけに、
なんとも悪趣味な神もいたもんです。(;´▽`A``

そして1巻で自分ではどうしようもない不幸に追い詰められる主人公たちは、
それぞれ「財欲」「母性」「人望欲」「父性」によって悩むことになります。
話しが進むにつれて各話の人の心を知った童子が、段々と人間らしい感情を持ち
セリフが最初の頃から徐々に変化していくという工夫もされているそうで、
今後彼女がどのように変化したかこの1巻と見比べてみるのも楽しみの一つになりそうです。

img948.jpg

読んでみた感想としては、一旦幸福な未来を見せておいて転換点に戻し、
最終的に主人公がどちらかを選らばせるという構成は、どちらを選ぶのか、という
直前までのドキドキ感の演出としての表情や、モノローグ、そして容赦なく決断を迫る
冷たい童子のキメ台詞ともに物語の盛り上げ方にもう一捻り欲しい気はしますが悪くない印象です。
選択しなかったアナザーストーリーを各話の終了直後に配置せずに、固めて最後に置いたのも
良い選択じゃないかと。主人公の決断の余韻を味わう意味で。
ただ不満点をあげるなら、折角アナザーストーリーをつけるなら
「バッドエンド」「グッドエンド」みたいな分け方にはしないで欲しいかなと。
かなりネタバレな気はしますのでこれ以上は言及しませんが…(;´▽`A``
それぞれの選択において作者さんはフラットな立ち位置で作ってほしいなあと、個人的には思います。

初単行本ということで、今後絵と演出面の弱さが補強されれば
とても面白い漫画になりそうな予感はするなあ…
上から目線な言い方でアレですが。(;´▽`A``


1話おためし → コミックゼノン公式
真野真さんインタビュー → アニメイトTV
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コメント 2

コミックゼノンで編集をしております。

meriesanさま

はじめまして、コミックゼノンで「笑えぬ童子」の担当をしております石川と申します。

この度は『笑えぬ童子』を心良く扱っていただきましてありがとうございました。
新人作家さんなので担当編集としてもナイーブになっていたところ、ブログで大きく扱っていただいているのに感動しておりました。

貴重な意見もいただいて感激です。
これからも「笑えぬ童子」をよろしくお願いいたします。
by コミックゼノンで編集をしております。 (2011-03-25 00:40) 

meriesan

はじめまして、コメントありがとうございます。
色々好き勝手書いてしまいましたが海より深い寛容さでもって受け止めていただけると幸いです。(;´▽`A``
このうえは是非、108話完結を…と陰ながら応援をさせていただく次第です。楽しみにしております!
by meriesan (2011-03-25 04:58) 

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