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東海レトロスペクティブ [青春/自分探し]


東海レトロスペクティブ (アヴァルスコミックス)

東海レトロスペクティブ (アヴァルスコミックス)

  • 作者: 野口芽衣
  • 出版社/メーカー: マッグガーデン
  • 発売日: 2010/10/15
  • メディア: コミック


俺も知りたい
その先にあるものを 香乃さんが見とったあの風景を


あれは 高2の夏だった―
その時の俺は、夏期講習が終わっても今だに迷っていた。
夏休み明けに提出する「進路希望表」
俺には将来うちこみたい「これ」ということが見つけられずにいた…
(…まあいいか 別に今すぐ考えんでも)
もやもやとしてつかみどころの無い自分の「将来」を、
俺は一旦脇に追いやることにして、さしあたり残りの夏休みは両親の手伝いをすることに決めた。
両親は宿泊施設を併設している研修センターの管理人をやっている。
夏休み中は様々なところからお客さんがやってきて忙しい時期なのだ。
そして俺はその日、中京学園大学からやってきた歴史考古学ゼミの一行と出会い、
その後の俺の進路を決める、忘れられない貴重な体験をすることになる―

月刊コミックブレイドアヴァルスにて連載。全1巻。
「考古学って正直、かなり地味…。」
と帯にシールのように貼られた文字。
そして
※当作品では、兵馬俑もツタンカーメンの墓も発掘されることはありません。
という断り書き。
ナニをそんなに予防線を張っているのか。と逆に妙に気になってしまって購入しました(;´▽`A``
大学のゼミ生 歴史考古学 そして地味…
なんとなく菌の見えるチビの大学生が出てくる農大物語の
ちょっと地味目マンガなのかなという期待をしつつ。

お話としては、主人公で自分の進路に絶賛迷い中の飛鳥少年が、
両親が管理する研修センターに泊り込みで発掘調査にやってきた大学のゼミ生たちと一緒に
発掘を手伝うことを通して、自分の一所懸命やりたいことを見つけていく…という青春物語です。
うん、お話としては3話、130ページ程度のありていに言ってひねりの無い
直球どストレートなお話です。しかしこのお話には「考古学へのロマン」がめっちゃくちゃ詰まってます。
そしてそれしかありません!一点突破です!

ゼミの一行は、おねェ言葉で話す釜倉教授や、自分の「勘」のみを頼りに発掘する
いつも前向き・ロマンチストな奈良橋香乃をはじめとした総勢7名。
彼らの発掘作業に、ノリのいい教授と、何かいいものを発掘してこいとこれまたいい加減な期待をかける
母親の鶴の一声で、飛鳥は彼らの発掘作業を手伝うことになります。
「考古学の発掘」といえば、イン○ィ・ジョーンズやらマスター○ートンやら土くれを掘る作業だけが
クローズアップされますが、学生時代考古学をやられていたという著者によって、
全員総出の草むしりやら、ひたすら土くれを慎重に掘り続ける作業やら、どこで何が出たか
測量をして詳細で正確な図面を作成する人やらが作業を分担して1個の有機的なチームとして
作業を進めていく様子が描かれます。
その辺の描写は、リアルな発掘作業を知らなかった私には「ほほう」というところもありました、が!
いかんせん地味…(;´▽`A``
来る日も来る日も発掘作業。
たまに陶器の破片が見つかったりもしますが、如何せん地味。
飛び入りの素人・飛鳥君と個性的なゼミ生達のコミカルなやりとりはありますが、
やはりそーゆうものなのです。
しかし当の飛鳥君は、多少勘で生きていて、いつも元気でロマンチストな香乃さんと作業をすることで、
飛鳥君が石ころと見誤ってしまうような陶器の欠片に彼女がその陶器を使っていた
当時の人々の面影をリアルに感じていることを知って考古学のロマンに目覚めていくのです。
そして終盤は人間の人生を地層に例えるなど、香乃さんのロマンなセリフ、
掘り出した深い穴から香乃さんと二人きりで見上げる夜空、とかもうロマンはとどまるところを知りません!

img543.jpg
表紙にあるとおり、このマンガはロマンはありますが、飽くまでも掘り出しているものは
昔のとある窯跡であって、ドラマチックさにはやっぱりイマイチ欠けてしまいます。
それが逆に安っぽいドラマティックさを廃した野口さんのこだわりだったのかもしれません。
個人的には表紙裏のおまけ4コマの方が実はギャグという点では面白かったので、
これはきっと4コマにするのが正解だったんじゃないかなと少し惜しくは感じました(;´▽`A``


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