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ひとりぼっちの地球侵略 [青春/自分探し]


ひとりぼっちの地球侵略 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

ひとりぼっちの地球侵略 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

  • 作者: 小川 麻衣子
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2012/07/12
  • メディア: コミック


二人で一緒にこの星を征服しましょう!

人口70万に満たない、
そこそこ栄えた地方の
そこそこな中心都市・松横市。

この春、高校に入学する広瀬岬一(こういち)は、
入退院を繰り返す双子の兄・凪とは正反対の健康優良児。

入学式当日、
岬一の前に現れた
"ひどい変わり者"の2年生・大鳥希。
「命をもらいに来た」と岬一に迫るが、
岬一の身体は負った傷をたちどころに治してしまう。
驚く彼に、彼女は態度を一転させて告げる。

「一緒にこの地球を侵略しましょう」と――

(Webゲッサン作品紹介より)

ゲッサンにて連載。
本日はセカイ系に分類されるボーイミーツガールものの作品をご紹介。
著者の小川麻衣子さんは、「とある飛空士への追憶」のコミカライズをされた方だそうで、私が小川さんの作品を拝見したのは初めてになるのですが、絵柄のもにっとした感じが好みで表紙買いしてみた次第。

高校一年になったばかりの岬一が、入学式当日に学校では変わり者で通っている希先輩から地球侵略をもちかけれるという導入で始まる物語。
自身を「地球外から侵略するためにやってきた宇宙人」だと嘯く希先輩。当然岬一は疑ってかかるわけですが、記憶にない10年前の事故から身についた自分の身体の異常な回復力や、なにより目の前で明らかに地球に存在しない謎の生命体が家族を襲ったこと、そしてその生命体と希との戦闘を目の当たりにしたことで、岬一は何の力も無い自分が再び襲来するであろう敵対的な宇宙人から家族を守るために希先輩と手を組むことを決意します。。

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希先輩は気まぐれでハチャメチャな行動をとっては先生に追いかけられているのが日常茶飯事の女の子。学校の樹木を勝手に可愛いネコ型にカットし始めたかと思えば、あと一歩で完成というところで飽きてやめちゃったり、岬一に対してだっていきなり襲い掛かって先生が介入する事態になったりしてるわけで。成績はダントツで良く、話してみるとあっけらかんとして行動的なんだけれど、そのフリーダムさゆえにクラスでは友達らしき人が一人もいないぼっち状態。そんな彼女が実は地球侵略にやってきた宇宙人で、人知れず他の侵略者たちと一人で戦っているというミステリアスさを持っている。

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地球侵略を手伝うことになった岬一は一見してそれらの状況をあっけらかんと、平気そうにこなしている希先輩が、母星からも孤立してたった一人で自分の使命である地球侵略を実行しようとしていること、そして彼女にとって自分という仲間ができたことが大きな救いになっていることを知ります。もうその辺の「表向きは明るいんだけど、実はとても大きな孤独を抱えている。しかも彼女の力になれるのは僕しかいない!」ていう感じ?いやあもうなんていうか、単純に保護欲がそそられるというか‥
自分が他人のかけがえのない「特別」になりうるという感じ。いつもニコニコして平気そうな顔をしている彼女が、時折自分のことを気遣ってくれる岬一の存在が嬉しいと言ってくれる、それに戸惑いながらも照れてしまう‥それがうわあい って感じなわけですよ!ああ、他人にとっての特別になれることがいかに嬉しいことか。そんなのをぐわーっと見せてくれるわけですよ!
要素だけ取り出せば可愛い女の子がなんかふとしたきっかけで自分を好いてくれてみたいなマンガはいくらでもあるのだけれど、なんていうのかインスタントなそういうのじゃなくて、その辺の心理描写、表情の描き方が本当に丁寧。

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ところが彼女の仲間になった翌日、早速地球侵略とやらの活動を始めるかと思いきや、岬一は彼女から一緒に読書をすることを勧められます。なんか意味があるのかな?と訝しみながらも付き合う岬一。けれどそれはただ一緒にいるだけの普通の読書で、岬一は特に積極的に侵略活動をしたかったわけではないけれど、少なからず肩透かしをくらったことに憤りを感じてしまうんですね。
それというのも彼は自分の将来やりたい夢があって、その道を踏み出そうと思ってもいるのだけれど、周囲の大人からはその気持こそ評価してくれるものの、結局「君にはまだ早い」とやんわりと断られている。‥なんていうか子供であるがゆえに認められない理不尽さとやるせなさみたいなものを抱えているんです。
地球侵略にしてもそうだと思っちゃうんですね。
熱心に誘われはしたけれど、彼女のように戦闘力があるわけでもない、特別な専門的知識があるわけでもない、人並みの高校生である自分を彼女は持て余してるんじゃないか?馬鹿馬鹿しい。それなら最初からさそわなければいいだろうに‥。
入院している双子の兄・凪からの近況を尋ねる電話で、そんな不満を抱える岬一とのやり取りもなんかいいんですよね。
子供扱いされ認められない自分。それに対する周囲への不満‥そんな自立的な意志を持ち始める少年の成長物語でもあるわけです。

それでいてお話は基本コメディみたいなやり取りで面白く読めます。
絵的にも初見で抱いた印象から変わること無く、表情、特に瞳の描き方が非常にバリエーション豊かでいいなあと思います。ここ一番の見開きも印象的。お薦めでございますよ!


小川麻衣子さんのblog → Sankiba-Dog
作品紹介ページ → ゲッサンWeb
月一ペースで小川さんの希先輩&岬一のイラストと近況的なテキストが掲載されてますよ
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