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セカイのミカタ [燃え]


セカイのミカタ 1巻 (ヤングキングコミックス)

セカイのミカタ 1巻 (ヤングキングコミックス)

  • 作者: 鈴木 小波
  • 出版社/メーカー: 少年画報社
  • 発売日: 2010/10/30
  • メディア: コミック


僕らは正義の味方なんかじゃない 世界の味方なんだ

建物がひしめきあい 裏路地ひしめく下町 万住町―
この町には50年前からどこからともなく「異世界」との扉が開くようになっていた。
扉の向こう側へ迷い込み「神隠し」に遭ってしまう人、
逆に扉の向こうから迷い込んでくる異世界の住人達…
「異界管理局」―通称・イカイカは、扉を通ってこの町に迷い込んだ生物達を、
本来の世界へ送り返す役割を負っていた。
次々と現れるこの世ならざるモノたち。
かつて扉の向こうに兄を連れ去られ、その消息を追ってイカイカの新入社員となった
伊達カイチは、そんな迷い人たちを救うことができるのか―!?

ヤングキングOURSにて連載。
日常と異世界とが繋がった、下町日常系ファンタジーですね。
本屋で見かけたとき私の頭に浮かんだイメージは、飛来する異星人とのトラブルを
解決するユルい日常系SFコメディ「ベントラーベントラー」でしたが、
著者の鈴木小波さんが引越し先の荒川の人情味溢れる下町風景に着想を得たというこの作品は、
迷路のように入り組んだ下町を縦横無尽に走り回るアクションと、
そこに住まう人々の人情味、それに熱血少年もののオヤクソクである
一連の異世界騒動の黒幕らしき謎の敵対組織とが絡む少年誌的な物語になっています。

子供の頃、自分の軽い冒険心から兄を異世界に連れ去られてしまった少年・カイチ。
それがきっかけで家庭崩壊を招いてしまった彼は、罪悪感と、兄を連れ去った異世界人への
恐怖と怒りというわだかまりを持っています。
それが異世界とのトラブルに対処する異界管理局への就職を強く希望した理由であり、
自分と同じような悲劇を起こさせないため、そして連れ去られた兄の手がかりをつかむため、
彼は進んでトラブルに首を突っ込んでいくことになります。

未知のモノへの本能的な恐れ―
ディスコミュニケーションは誤解を産み、恐怖は容易に怒りに取って代わります。
こう、と思い込んだら猪突猛進のカイチは、管理局の副長であり、
自らが異世界人であるウブメに叱責されたり、毎回出てくる様々な事情を抱えた
異世界人たちとのやり取りの中から、過去の体験で度々思い込みで異世界人に
敵対的な対応をしがちな自身を省みることになっていくのです。

もうね、この漫画何がいいって迫力のある作画ですね!
1巻の帯に「この視点(アングル)を このコマ割りを この画を見よ!!」と
「惑星のさみだれ」を描かれている水上悟志さんが推薦文を寄せているように
正にほぼ全編描かれているアクションシーンのパースの取り方が
凄いことになっています(;´▽`A``
巨大な怪物のような異世界人に立ち向かう時、周囲のひしめき合う家々を足場に
相手に飛び掛っていくアクションは、下町という舞台を立体的なステージとして
活かしていて上手いなあと思います。
それらを俯瞰やアオリを多用したり、少年誌でも作品を描かれている氏の
テンポの良いコマ割が実に気持ちいいんですね。

img567.jpg
主人公が「異界管理局」という組織に所属しているため、個性豊かな脇役たちも充実しています。
刺激的なこと大好きな女性局長や、異界人とのハーフという見た目女の子の先輩、
カイチの幼馴染で、異界人と言葉を通わすことのできる少女・マコ、
そして自らが扉を通ってきた異星人で、この先度々カイチと衝突しそうなウブメ。
毎回出てくる様々な事情をもつ異星人も見所で、是非続けて読んでいきたいと思えるマンガでした。


鈴木小波さんのHP → パコキリン
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