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山賊ダイアリー [コメディ]


山賊ダイアリー(1) (イブニングKC)

山賊ダイアリー(1) (イブニングKC)

  • 作者: 岡本 健太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/12/22
  • メディア: コミック



「猟師」と聞いて皆さんが想像する姿はどのようなものでしょう?
想像力貧困な私はマタギのようなものを想像してしまいました。動物の毛皮のベストを着た髭面のおっさんが鉄砲を持って熊に挑むようなやつですね。発想が昭和…(;´▽`A``
現代の猟師と言えば、稀に猪や熊の被害が出たときに「地元猟友会の人々」が対処したことをテレビで紹介されたりするくらいでしょうか。今回ご紹介するマンガは、猟師として活動しつつマンガも描かれるという著者の岡本さんが、日記形式で綴る現代の猟師の姿を描いた作品になります。
獲物となる動物たちとの駆け引きも勿論描かれますが、「オレ、ハンターになる!」と某ゲームではなくリアルに目指したくなった方のお手本として、そして獲れたてホヤホヤの動物を捌いて戴くワイルドな食マンガとして楽しめるものだと思いますよ。

イブニングにて連載。
著者の岡本さんはヤングマガジンや近代麻雀ゴールドなどで連載をされたことのある漫画家さんで、2009年に東京から地元岡山に引越し、兼業猟師として暮らしているそうです。
元々岡山の超田舎の集落に生まれ、幼い頃近所の猟師のおじいちゃんから動植物の知識や罠の作り方、魚の獲り方など猟に関する知識を教えてもらっていたという岡本さん。東京で漫画家生活を送りつつも、いつかは猟師になりたかったのだそうです。
田舎で暮らしてその体験を描いたマンガ家というと、真っ先に私が思い浮かべるのは東北の小さな集落で暮らした五十嵐大介さんです。「リトルフォレスト」や「カボチャの冒険」など、豊かな自然の風景と、都会とは異なる広くてゆったりとした家屋と暮らしぶり。しかし岡本さんが岡山でお住まいの場所はTVドアホンもついてるようなマンションだったりします。普段はマンション住まいで、猟に出るときは車を使ってあちこちの山奥に出張っていく生活は、少し言葉は悪いですが普通の社会人が趣味で猟をしているような感じに見えたりします。なんていうかな「それで生計を立てているんだ」というカンジはないんですね。お金の話がほぼありません。純粋にどうやって獲物を獲るか、というハンティングの面白さを描いた作品だと言えるでしょう。そのライトさは“猟師”という未知なるものを生業としている岡本さんを、同じ世界の人と感じさせてくれる。獲物に逃げられたり失敗したりしてどうすれば獲れるかと試行錯誤している岡本さんに親近感を感じさせてくれるのです。猟銃を手に入れて思わずはしゃぐ姿とかサバイバルゲームで使うエアガンを手にした人のそれと似ている気がして意外とこう…おごそかな感じがしないというかw プロ!って感じがしないのがいいです。

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しかし岡本さんが選んだ火薬を使用しない空気銃(エア・ライフル)でさえ、40m先の獲物を貫通し、人に当たれば指くらいは軽く吹っ飛ぶという威力をもっているので、当然銃の所持を許可する資格や、猟をする上でのルールや獲ってよい獲物の知識など、猟をするのに必要な資格を持っていないと猟師としてデビューはできません。その辺の経緯などにも軽く触れていて、現代の日本で銃を所持する猟師さんがどのように法で規制されているのかということも描かれます。

ハンターとしての話では獲物に気づかれないように林の中を回り込み、スコープで狙って撃つ、というスナイプの面白みや、資格試験の際に知り合った2人と初心者同士の3人で連れ立って起きたあれやこれやとか、わな免許(という資格があるそうです)を持つ岡本さんがノートに設計図を書いた自作の罠を仕掛けてみたりとかこの辺は言わずもがな面白いですね。

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そして獲った獲物はマンションで捌いて調理する、その料理のウマそうなこと!なんだろう他の料理マンガと比べればその描写は簡易極まりないのですが、羽毛を持つ普通の鳥だったものが羽をむしられ、解体されて調理される工程を経て出来上がったものを見ると、達成感を感じながら頂く岡本さんの食べる姿が無闇にウマそうに見えるんですよね、それが例えカラスや蛇であってもw これはちょっと読んでみて欲しいです。


岡本健太郎さんのblog → 岡本健太郎のブログ
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