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涼子さんの言うことには [ハートフル]


涼子さんの言うことには (KCデラックス)

涼子さんの言うことには (KCデラックス)

  • 作者: ヤマザキ マリ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/07/13
  • メディア: コミック


愛する家族や大切な自分のために一生懸命生きること
生きることそのものが情熱よ!


あの時なぜ母はまだ14歳の私に
ドイツとフランスを一ヶ月もかけて
一人で旅させようと思ったのでしょう?
でも もしあの時私がそれを拒絶していたら
多分いろんな事が今とは違っていたはずです―

テルマエロマエの作者・ヤマザキマリさんの幼少時代の思い出を物語りにした
「ルミとマヤとその周辺」の続編となります
今回は仕事で忙しい母の代理でたった一人で
フランス・ドイツを旅することになった 姉・ルミがメインの物語
辞書を片手にカタコトでしか話せないルミが
旅先で出会う人たちと心通わせていく物語です

Kiss PLUSにて連載 全1巻

北海道の大自然と お節介なほどの近所の大人たちとの間で育ったルミとマヤ
父は亡く 母の涼子はバイオリニストで日本中を忙しく飛び回る毎日―
中学生になった姉のルミは 母の強い勧めで夏休みの一ヶ月をかけて
フランス・ドイツを訪ねることになります

お話は5話で構成されていて
ルミがヨーロッパへ旅立つきっかけになる夏休み前の日本でのお話
フランス・パリにて 母の知り合いで ルミと同様の母子家庭の一家の話
ドイツ・アーヘンにて ルミとマヤを可愛がってくれた人の遺品を持って
頑固なその人の弟に会いに行く話
帰国のための空港へ向かう道中で知り合った とあるイタリア人の話
最後に ルミが旅立っている間に 姉離れをしていく成長していくマヤの成長物語
となっています

img325.jpg
冒頭の言葉通り 今回はルミ=ヤマザキマリさんがメインではあるのですが
登場こそ少なめなものの とにかく母親の涼子さんの存在が
あちらこちらで感じられるお話ばかりでした
愛する男性と駆け落ちし その夫を亡くしてからは
シングルマザーのバイオリニストとして
強い意思と 情熱をもってルミとマヤを育ててきた涼子さん
14歳のルミを単身言葉も通じない外国へ送り出してしまう
それを今よりももっと海外旅行が特別なものだった1980年台に
やってしまう その感覚は本当に日本人離れしています

旅先で母の代理としてルミは各地を巡るわけですが
その母に育てられたルミもまた 辞書を片手に馴れない英語を駆使して
おどおどしながら でも引き篭もってしまうことなくコミュニケーションを試みます
そんな彼女に旅先の人たちは 北海道で出あった人々と同じように
なんだかんだで みな優しく接してくれるのです

こんなひと夏の体験があったから ヤマザキマリさんは後に
イタリア人男性と結婚し テルマエ・ロマエが誕生したのだと言います
個人的に浦沢直樹氏の傑作と思っている「MASTERキートン」に出てくる
外国人の空気に似ているなと思いました
頑固で 自分の意思はハッキリ述べて
そしてカラっとして 気持ちのよい人々との出会い
巻数からして前作ほどのボリュームはないものの
オムニバス形式のお話としてきちっとその国人々の特徴も感じられる
巧い作品だなあという印象を受けました


ヤマザキマリ氏のblog → Somos em Portugal
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