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レネゲイド [スリル/サスペンス]


レネゲイド (SPコミックス)

レネゲイド (SPコミックス)

  • 作者: 中山 昌亮
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2002/03/28
  • メディア: コミック


顔も見せないようなヤツにいいように遊ばれて…腹が立った
ただ一方的におちょくられたままじゃ気が済まない そのことを思い知らせてやる…


なんのことはない ただの遊びだった―
「殺し屋本舗 田嶋屋」
それが俺の運営するホームページだった。
「殺し屋」なんて看板を掲げてはいるが、要は誰かが恨んでるヤツの写真を送り、
それを俺がシャレの利いたコラージュをしてネット上にそっと流す。
そうやってネット上で殺されたヤツを見て 誰かが少し溜飲を下げる…それだけのサイトだった。
「ん~ たまーにいるんだよなァ」
その投稿を見て、俺はまたかと呆れ返った。
標的 御崎 志津 21才
報酬 4千万円
期日 4月10日…

それは本物の殺人サイトだと思って書き込むヤツからの依頼。
本当か嘘か…まあ嘘なんだろうけど、人の怨みは買いたくないねえ。

―しかし翌日、外出から部屋に帰った俺は、自分のアパートの玄関口で信じられないものを見た。
それは山と積まれた現金と、プリンターで打ち出された無表情なコピー用紙…
そこには前金の2千万円と、標的の情報、そして重ねて催促する4月10日の文字が…。
俺の知らないうちに部屋に どうやって!誰が…!?
そしてそれから俺の行く先々で突きつけられる「4月10日」の文字…!
俺は…どこかの誰かに見張られている…!?

リイドコミック爆にて連載。全1巻。
当時雑誌の廃刊とともに打ち切られる形で2002年に完結した作品のようです。
今回のコミックは、「阪大漫研Podcast」をやられているピエール手塚さんからご推薦をいただきました。
当時はインターネットが一般の人々にとってずっと身近になってきた時代。
2001年にはヤフー!BBが開始されたのもあって高速ネットサービスADSLが一般に普及し、
一方でネットを介した様々な闇の部分がクローズアップされてきたのもこのあたりの年になるようです。
そしてこの作品は、そういった時代背景をテーマにしたサイコサスペンスとなっています。

主人公の田嶋は、ある日突然自身のホームページに殺人依頼が舞い込み、
2千万円の現金とともにありとあらゆる場所で自分に殺人を迫る相手に追い詰められていきます。
もう逃げられない!と思った彼は、依頼に書かれていた通りのファミレスで働く
標的の御崎志津を一度は追い込んでしまいます。しかしそこから持ち直し、
自分を狙っているのが田嶋ではないと判り、彼と行動を共にする志津、
田嶋の先輩で売れないライターの今井、
そして彼の紹介であり凄腕のハッカーである京本を味方につけ、
期限とされた4月10日まで志津を生き延びさせること、
そして自分と志津を狙う見えない敵を引きずり出そうと奔走することになります。

img529.jpg
警察を呼んでも信じてくれない、それどころか見えない相手は
何らかの手段を使って仲間を拘束させ、自分がふと気を許した瞬間を狙って
次々と二人を追い詰めていきます。
田嶋の部屋にはいつの間にか現金が置かれていましたが、志津の場合は
自分の部屋でうたたねをして、目が覚めたら一面に街の防犯カメラからのものなど
ありとあらゆる場所で撮影された、自身の写真が部屋一面に貼り付けられているという
実におぞましい光景が描かれたりします。
今は亡き今敏監督の「パーフェクトブルー」を彷彿とさせる
「見えない悪意」と「それに抗う人々」
ラストは実に感慨深いもので、もしも当時自分が読んでいたとしたら
結構鳥肌ものだっただろうなと思います。
多少時代を感じるものでしたが、でもだからこそ、当時の世相を反映した良作だともいえます。
見えない敵に追い詰められ、疑心暗鬼になりながらも犯人に肉迫していく過程は
今でも十二分に面白いです。
機会がありましたら是非ご覧になってみてください。


中山昌亮さんのblog → 中山昌亮のカタコト語り
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