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裸者と裸者 ~孤児部隊の世界永久戦争 [青春/自分探し]


裸者と裸者孤児部隊の世界永久戦争 1巻 (ヤングキングコミックス)

裸者と裸者孤児部隊の世界永久戦争 1巻 (ヤングキングコミックス)

  • 作者: 打海 文三
  • 出版社/メーカー: 少年画報社
  • 発売日: 2011/02/28
  • メディア: コミック


ずーっと先でもいい… おれは夢をかなえられる未来にしたい

それは いつかこの国で起こる戦争の物語―
共産圏崩壊に端を発した世界恐慌と 続く大動乱による混乱
あちこちで立ち昇った戦火は、セカイに大量の難民をつくりあげた。
行き場を求めた彼らは、平和で裕福と目された極東の島国に向って争うように海を渡り、
日本は急激な多民族の流入による著しい治安悪化に陥り、それは程なくして極限を迎えることになる。
続く「救国」を掲げる佐官グループによる首都の制圧。政府軍と反乱軍による内戦の勃発。
更にはアメリカ軍の介入による事態の深刻化、事態は勢力の細分化で益々混迷を極めていく…
応化12年現在― 日本は、内戦開始から10年を経てなお、現代の戦国と呼ばれる状況下にあった。
戦闘・略奪・強姦…恐怖と憎悪と飢えは解き放たれたまま…
そして長きにわたる内戦に疲弊しきった政府軍は、内戦によって生み出され、
死んでも後腐れのない孤児たちを兵として、真っ先に最前線に駆り出した。
孤児の命は扱いが軽い まるで鉄砲玉 彼らは「ひと」というより「もの」なのだ…

ヤングキングOURSにて連載。
今回ご紹介するのは、小説家で故人の打海文三さんの原作小説を
七竈アンノさんによってコミカライズされた作品になります。
少し未来の内戦下の日本で、差別され、常に死の危険漂う最前線に送られながらも
扱いの軽い孤児たちによる部隊。
その中のほんの5人で構成される、ある分隊のリーダーである16歳の少年が、
信頼できる部下達と共に戦場で成り上がっていく物語です。

みなし子という本来なら戦争の被害者として国に保護されるべき存在が、
内戦下でまともな国の指導者がいない状況下で、保護されるどころか
死んでも後腐れない使い捨ての兵士として友軍の中でも軽んじられた扱いを受けているという設定。
内戦の勃発とともにまともな教育も受けられず、語彙力はあるもののセリフが
ところどころひらがなで表現される彼らが、味方を出し抜いて戦いのどさくさに敵の輸送品を押収し
給料代わりに売りさばいたり、民間人を惨殺するような残忍な味方の上官に報復したり、
決して英雄的活躍をしてのしあがるヒロイックファンタジーではない、
言ってしまえばうす汚れた活動をしながら、使い捨てとみなされている
自分達孤児たちが希望の持てる部隊を作ろうと活躍するのです。

img871.jpg

元が若干社会的な背景を背負っている小説だけに、
序盤が硬い印象を受けますが、基本は例えるなら「ガンダム08MS小隊」的な、
部下であり仲間でもある信頼しあえるメンバーたちと助け合って
それぞれが抱える誰かのために、危険で汚いことにもあえて手を染めて
のし上がっていく主人公達の活躍が七竈アンノさんの描く可愛らしい少年の風貌の
キャラクターもあいまって、お話として読みやすいものになっています。

戦場の絵なども、メンバー達のどちらかといえばファンタジーに出てきそうな
可愛らしい風貌とは裏腹に実にしっかりと描かれていて、魚眼レンズのような
パースのつけ方や、彼ら孤児による隊の活躍に注目し、彼らなりの目的をもって
手助けしてくれる上官たちのカッコよさは、ところどころ平野耕太さんのテイストが
混じることもあってアワーズ連載マンガらしさのある満足度の高いものでした。

ただ、可愛い顔した主人公が、意外にダーティーな行動に手を染める決断をしていく筋は
多少人によって好き嫌いがあると思います。
個人的にはそういうのは全然よいのですけれど、不満に思ったのが彼らの「表情」。
表情表現に乏しい気がするのです。
こう…なんていうかな、戸惑う隊員にあえてダーティーな行動をさせる
主人公の葛藤しつつも断固として命令する「歪んだ顔」がイマイチなんですよね。
勿論描くにあたってはそれを意識した描き方をしているのは判るのですが…
もっとこう… 可愛い顔の裏にドロドロしたものを垣間見せる表情をして欲しい。
そういう意味では伊藤悠さんによってコミカライズされた「皇国の守護者」の新城直衛くらいの
可愛い顔とのギャップが欲しかった。

img870.jpg

主人公キャラのため最初から最後までそのイマイチっぽさが
個人的には気になりっぱなしだったのですが、
それにしても容赦なく爆風で兵士の体がもげたり、兵器の形状、装備のついた服装、
戦車や装甲車などの車輌類、もくもくと立ち昇る爆煙、
そして少年達に興味を持つ一筋縄ではいかなそうな大人たちの活躍っぷりなど
見所はいくつもあります。
多少ご都合主義に感じるところは… まあ、この際目をつぶって(;´▽`A``


七竈アンノさんのblog → Metalzigzag@七竈アンノのそれなりブログ?
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