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まさかわたしがPTA!? [スリル/サスペンス]


まさかわたしがPTA!?

まさかわたしがPTA!?

  • 作者: まついなつき
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2010/03/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


PTAが怖かった。ひたすらに怖かった。
選ばれちゃうなんて はっきりいって損だよね?


PTAってなにしてるところ?
独身、男性、子供なしの私の場合、まずその知識がありません。
なにやら親が寄り集まって子供のためになんかしてる。
そんなもやもやっとした知識と、あとは「PTAの役員になりたくない!」
と皆が戦々恐々として、なんとか避けようとしているものなのだという印象があるくらいです。
そりゃそうです。
自分が小学生だった頃もそうですが、今なんて経済的理由から夫婦共働きなんて当たり前の時代。
ただでさえ家のことが疎かになりがちなのに、その上数少ない休日の時間を削ってまで
学校になんて行きたくないですよね(;´▽`A``
…でもちょっと待ってください。
そもそもPTAは何をしているところなんでしょう?
それは本当に必要の無いものなのでしょうか?
どれくらいの時間拘束され、どのような責任を負わされるのでしょう?
そんなブラックボックスのような謎のお母さん組織・PTA。
このマンガはそんなPTAの委員に「なっちゃった」
ライター&漫画家のまついなつきさんによるコミックエッセイです。
あまり主婦の方はこのブログをご覧になってないかとは思いますが、
なんとなく好奇心から読んでみて面白かったのでご紹介します。

メディアファクトリーより発行。全1巻。
著者のまついなつきさんは3児の母で、シングルマザー。
出産や育児をテーマにした著書を多数執筆されている方で、中でも1994年に出版された
出産育児本「笑う出産」は、60万部のベストセラーとなった代表作なのだそうです。

子供が小学校に通えば6年間。更に中学にあがって3年間。
さらにさらに子供が2人以上いればその関わりが増していくPTAという組織。
とにかく面倒くさい、むしろ忙しい。その場の大部分ができれば避けたいと思っているであろうPTA。
なんとなーくPTAって学校に通う子供たちの親なら全自動で会員になるかのように思われますが、
実はコレ、希望しない人は加入しなくても良い任意団体なのだそうです。
目的は寄付金を集めたり、教職員を支援することなどで、
学校全体、ひいてはあらゆる子ども達の利益となる活動を行うこと。
PTAの活動として門外漢である私達に見えるところとしては、運動会などで親と先生達との
懇親を目的とした競技を企画したり、子供たちの間で発生している問題の解決策を話し合ったりだとか、
それらの活動の様子をPTAだよりというプリントを発行して子供を介して
配ったりするみたいなところでしょうか。

4月のある日の保護者会にて…
今期のPTAの委員決めの議題が持ち上がると、教室内のママさんたちの間には
一様に緊張がはしりました。
委員として決めなければならないポストは4つ。
クラス全体のお世話をする「学級委員」2名
広報紙を作る「広報委員」1名
地域での子供たちの安全を守る「地域委員」1名
そして役員選出のために働く「役員選出委員」1名
前期の学級委員のお母さん二人がにこやかに説明し、立候補を募るものの
誰一人として名乗りを挙げる者はいません。
更に一人のお母さんが「私はフルタイムの仕事をしていてPTAの役員は無理なんです」
と降りようとしますが、それは当然想定の範囲内。
「今回決めるのは『役員』ではなく『委員』なのでお仕事が委員辞退の理由にはならないんですよ~」と
にこやかに応じて封じます。なにやら「役員」とは子供たちの例で言えば生徒会のようなもので、
「委員」とはその周りの図書委員とか保健委員とかそういう役割なのだとか。
それで何故仕事が理由にならないのかは謎ですが、更に畳み掛けるように
1クラス33人の学級で、1年で毎年5名選出するのだから、その役は遅かれ早かれ
小学校の6年間で1度は当たる。早いか遅いかの違いでしかないと諭されるや
「どうせやることになるのなら」という気持ちが働いたのか
ようやくぱらぱらと委員への立候補が出てくるようになります。
迷っていた まついさんもまた、知り合いのママさんがやるのならと、
学級委員に立候補することにしました…

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プロローグ部分の筋を書いてみましたが、事ほど左様に「どうせやることになるのなら」
という気持ちと、「○○さんがやるなら私も」という決して前向きではない気持ちでスタートするPTA活動。
しかし何をやっているか分からず、ただ時間だけがとられる面倒な仕事、という印象でしかなかった
それが、意外に学校内の様々な事案を決定し、学校を動かしていく組織なのだと知るに至って
積極的にこそならないものの、なんとなくやりがいのようなものを感じるようになっていきます。
例えば学校の古くてよく故障するコピー機を新たに買うか、今までどおりリースで済ますか、
という事案や、周りの子供より多いお小遣いを貰っている子供が、クラスメートに奢って
その見返りを要求している問題について、お小遣いの使い方を子供に指導するよう
親に働きかけたり、コラム内で出てきた話では、PTAの決定で学校の汚くて臭いトイレを
改修した学校もあったのだとか。

そしてPTA活動をすることで手に入るもの…
それは嫌々ながらでもPTA活動をすることで培われる他の親との繋がり。
知り合いが増え、街中でも見かけたら挨拶をするようになり、
ひいては互いの子供を見守る目ともなってくれる。
そんな繋がりができることも利点として挙げられています。

しかしやはり人が集まるところに面倒は付きまとうもの。
PTAには様々な家庭事情や考え方を持つ親が集まっています。
ことに「役員の選出」では、やっぱり誰も挙手することはありませんし、
先生が授業の乱れとなっている子供に身をもって知ってもらうために
やった行為が、事情を良く知らない父親を激怒させ、校長に怒鳴り込んできたのを
PTAの会長などが間に立って収める、なんて一幕もあります。

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中でも空恐ろしくなったのは、自分の仕事のスキルを活かして素晴らしい広報紙をつくったところ、
前任のお母さんから直接電話がかかってなんだかんだへ理屈をつけて苦情を言われるという
「私はこんなに苦労したのに、あの人は楽をしているのがゆるせない!」という醜い嫉妬心。
これは自分が体験したものに他校の話などを取材してブレンドした、
どこの学校のPTAでも大抵抱える問題だそうで、単に「PTA活動はやってみると意外に楽しいよ!」
という広報紙ではなく、むしろこれを読み終わったとき「じゃあPTAやってみようかな」
となるかどうかは微妙な内容。
でもそれだけにクラスのママさんにいかに不平を言われないよう公平に物事を決めるか、
ということに汲々とするまついさんの姿や、同じ悩みを抱えるママさんがいることに気付けたり、
仕事でどうしてもPTAの役割がこなせない時にフォローしたりされたりする姿にリアルさを感じるのです。

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絵柄は決してうまい!という類のものではありませんが、性格付けや姿形の特徴づけは
きっちりと為されているので、このライトな絵柄が逆に状況を分かりやすくしています。
ざっとこの本の感想をググってみたところでは、概ねどのママさんブログでも
まついさんが思ったことに対しては様々な意見があったものの、その描写の正確性においては概ね
正しいという意見で一致していました。
最近はPTAにやってくる男性も増えたという傾向もあるようですので、
特に子育てにも積極的なパパさんには読みやすく、貴重な情報源としてお薦めしますよ。


まついなつきさんのblog → 続・まついさんの連絡帳
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