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プラモ狂四郎 [燃え]


プラモ狂四郎(1) (講談社漫画文庫 や 12-1)

プラモ狂四郎(1) (講談社漫画文庫 や 12-1)

  • 作者: やまと 虹一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/07/11
  • メディア: 文庫


シミュレーション ゴーッ!

京田四郎は万代(バンダイ)小学校に通う小学生。
プラモデルが大好きで、中でもガンダムが大好きな彼は友達の間でも「プラモ狂四郎」と呼ばれるほどであった。
ある日四郎は、行きつけの模型店「クラフト・マン」のマスターから「プラモシミュレーション」に誘われる。
それは作ったプラモ同士をシミュレーターに読み込ませ、頭にレシーバーをかぶることで、まるで自分がロボットに乗っているかのように戦うことができるというものであった…!
プラモ狂四郎の名は全国に轟き、日本のあちこちから腕におぼえのあるモデラーたちが狂四郎を倒さんとやってくる。四郎は彼らの挑戦を受け、親友たちとの協力や先輩モデラーの特訓などを経て、ガンプラスピリットをそなえた立派なガンプラモデラーとして成長していくのであった!

みなさん!プラモ作ってますか!
今回は2007年に休刊した児童向けコミック雑誌「コミックボンボン」に連載されたマンガをご紹介します!
スタート当時ガンプラブームと呼ばれ社会現象にもなった頃を背景に、ボンボンの創刊3号目にあたる1982年2月号~1986年11月号まで続いた作品で、連載終了後も「新プラモ狂四郎」「超戦士ガンダム野郎」などの続編や、「プラモウォーズ」「ガンプラ甲子園」などの他の作家さんが描いた作品にも影響を与え、2004年には業界初の課長専門誌「月刊カチョー!」(3号で休刊しましたが(;´▽`A``)に、ガンプラブームを経て一児の父となっている主人公の鏑木錦四郎が、子供の作っているガンプラに影響を受けてガンダム熱が再燃する、という筋の変りダネマンガが連載されたりと、ガンプラマンガに多大な影響を与えたマンガとして知られています。
読んだことは無いまでも名前だけは知っている、という方も多いと思います。というか私がそうでした。
少し前に古書店で愛蔵版を入手することができまして、タイミングの良いことに私が良く聴いているPodcast「ロボットーク!(仮)」でこのマンガで登場するオリジナル機体「レッドウォーリア」の話題がアツく語られていたので気になって一気読みしてみた次第です。タイトルどおりロボットもののアニメやゲーム、マンガに非常に造詣の深い方々の面白いトークが展開されていますので、良かったら聴いてみてくださいね。

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ストーリーの方はオープニングで語った内容で、今ではさほど感心もしないと思いますが、自分の作ったフィギュアをコンピュータに読み込ませてシミュレータ上で対戦する、というアイディアのエポックメイキング的な作品なのだそうです。プラモ同士が対決するマンガと言えば「プラレス三四郎」もあったんじゃ…?と調べてみたら、プラモ狂四郎の方が半年早く連載が始まっていました。つい先日にもガンダム30周年記念作品として全3部構成で「模型戦士ガンプラビルダーズビギニングG」というガンプラで対戦するというコンセプトを主軸に置いたアニメも公開されたりして、今でもこのシチュエーションは燃えるものがあります。

1982年といえば、私はまだ小学校にもあがっていない頃だったので、当時のガンプラブームを肌で感じることができなかったのは、この作品を読むと惜しかったなあと思ったりしました。というのはこのマンガ「ガンプラブームでガンプラが手に入りづらかったよ~」という描写もあるのですが、何より意外だったのが「登場するプラモはガンプラだけじゃない」内容だったからです。特に序盤はガンダム以外のキットが出てくる割合が高く、ボトムズなどの別のアニメのロボットとか、ミリタリーのスケールモデルである戦車や戦闘機などに狂四郎が乗ることも多かったのです。ガンプラが発売された当初、プラモデルといえば戦車や戦闘機などのスケールモデルが主流であり、ガンダムなどのキャラクターモデルは「子供のおもちゃ」としてずっと下に見られていたという背景があったのだそうです。狂四郎に挑んでくるモデラーの中には、「ガンプラごときがスケールモデルに敵うはずはない」と見下した態度でやってくる者もいて、今や大の大人でもつくり応えのあるキットとして成長したガンプラの草創期の雰囲気が非常に感じられるんですよね。

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「プラモデルはスケールモデルだけのものじゃない アニメモデルだってりっぱなプラモデルだ」
この狂四郎の叫びが、新参者であるガンプラがスケールモデルの牙城に敢然と挑む図として、当時のガンプラファンや、ガンプラの送り手であった人々の声を代表しているのかな、と思える名シーンです。

さて、ガンプラマンガと言えば、モチロン登場するガンプラたちの個性的なところをご紹介しないわけにはいきません!
今でこそガンプラはスナップフィットと呼ばれる接着剤不用の仕様で、色を塗らなくてもある程度アニメの設定どおりの色分けがされており、パーツの合わせ目が目立たないように工夫されたパーツ分割をされていることからそのままパチパチと組むだけで十分満足のいく仕上がりになるわけですが、初期のガンプラはキットの中に接着剤が附属していて接着がアタリマエ、色もほぼ単一色なので塗らないと味気なく、関節の動きもかなり少なくてポージングも限られそのままではなんとも微妙なシロモノでした。そこで作中でも当然のようにキットには色を塗り、関節が動くように改造するシーンが多く出てきます。1話で狂四郎のRX-78ガンダムと、ライバルの健の駆るシャア・ザクとの対戦では、股が開くように改造した狂四郎のガンダムに対して、脚が一体になっていて足首が曲がらなかったためにバランスを崩された健のシャアザクが負けるというシーンがあったり、撃たれてパーツが破壊されると、プラモの合わせ目に沿って吹き飛んだり、爆発四散する時も当時のキットらしく胴体ががらんどうになっている描写があったりとガンプラの特性をとらえた対戦描写が非常に面白いんですよね。
今ではパーツの可動部分に様々な形のポリキャップが仕込まれていますが、それが殆ど無く、すぐにヘタってしまう昔のキットの関節部の形状とか見るだけですんごい懐かしい気持ちにさせられましたw

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今でこそガンプラの中身はこれでもかとぎっちり隙間無く可動ギミックが組み込まれていますが、当時のガンプラは例えば胴体などは「胴体前」と「胴体後」の2パーツを接着したら一丁あがりてなもんでしたから、このがらんどうの中身に様々な仕組みを組み込むなんていう改造も多く登場します。
まずは電飾。
胴体に電池を組み込み、身体中に配線を這わせて光らせたり、場合によっては放電して敵を感電させる、なんてシチュエーションが出てきます。他にもねんどや金属を組み込むことで重み付けをしたり、逆にプラキットに見せかけてバスマット用の硬化スポンジや消しゴムから作ることでプラの弱点を克服したり、金属を鋳型に流し込んでパーツを作ったりと、「え…ていうかガン『プラ』じゃなくない?」というものも出てきたりします。電飾はともかく素材を変えて作る、というのはプラモデルに手を入れる改造の範疇を軽く越えています。プラモで販売されていないキットを自作してしまうフルスクラッチと呼ばれるモデルも多く登場することから、さすがにボンボン読者がこんなことアタリマエにできていたとは思えませんし、相手に勝つ為に奇策を用いる作品内だからこそやるようなおおよそ実用的ではない改造も多いものの、とにかく元のモデルのどこに手を入れるか、という遊び方のレベルが今とは随分違っている点も面白いんですよ。

そして狂四郎といえばこのマンガオリジナルのキットも続々登場します。
まずは狂四郎の代名詞として名高い「パーフェクトガンダム」。
私幼少の頃これがアニメの機動戦士ガンダムに出てくるガンダムだと思って買っていたんですよね~
ガンダムにゴテゴテと武装が付いていて、ヒロイックな姿だったので大好きでした。
そしてパーフェクトガンダム2と呼ばれる「フルアーマーガンダム」、そしてロボットーク!で話題にされたパーフェクトガンダム3こと「レッドウォーリア」。これは当時ガンダムといえば黄、白、青のトリコロールがアタリマエだったガンダムにおいて、全身真紅で塗られたガンダムとして登場し、当時の読者に衝撃を与えた機体だったそうです。

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それからパーフェクトガンダムのライバルとして登場するやっぱり飾りじゃなかった脚付きの「パーフェクトジオング」に、サイコガンダムのボディの上にガンダム・Zガンダム・ZZガンダムの頭が載った「ZZZ(トリプルゼータ)ガンダム」、後にSDの方面で大ヒットする「武者ガンダム」「武者ガンダムMK-2」などもこちらが初出でした。今ではその多くの機体が現在実際にガンプラとして発売されていますから、このマンガの影響は実に大きいものだったんですね。

ラスト近くでは因縁深いライバル・サッキー竹田率いる軍団に対して今まで登場してきた狂四郎の好敵手たちが仲間として勢ぞろいして大規模な集団戦である「関が原ウォーズ」が勃発したり、その後に登場するホビートピアと呼ばれるおもちゃの生産を全自動で機械化したビルのコンピュータが反乱した際には、ガンダムの黒い三連星やレイズナーのゴステロなど、原作アニメの登場キャラクターが狂四郎の前に立ちはだかったりと異様に燃えるシチュエーションも用意されています。
いやあ、アツい、アツいなあ… これを読むとプラモが作りたくてうずうずしますよ。
ぜひご一読を!




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コメント 2

サワダ

ゲームの表現技術もだいぶ進化して、ガンダムEXVSなんかは、CG上では立派に、リアルに、造形物としてのガンダムが表現されてます。

またそれを操作して戦うなどと、子供の頃の自分が見たら夢のような世界がひろがっているわけです。

が、いまだ実際のプラモで戦う技術は開発されておりません。
今思えば、あのプラモ屋のおっさんの技術力は半端ないですねw

プラモ狂四郎の世界に時代が追いつくのはいつのことか。
by サワダ (2012-01-30 12:29) 

meriesan

自分が作ったプラモの出来で強さが変わるシミュレーターがあったらプラモの世界は一気に様変わりしそうですよね~ 本気でほしい!w
でも今は夢のようなシステムですが、そういうのって意外に早く実現したりするもので…人気は今ひとつだそうですが、ガンダムAGEのゲイジングビルドシリーズは、なにげにこれがプラモ狂四郎の世界への第一歩なんじゃないか…なんて密かに期待していたりしますよ。

by meriesan (2012-01-30 12:57) 

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