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パンがないなら私を食べればいいのに [恋愛]


パンがないなら私を食べればいいのに (マーガレットコミックス)

パンがないなら私を食べればいいのに (マーガレットコミックス)

  • 作者: 梨花 チマキ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2011/02/25
  • メディア: コミック


…おっぱい丸出しで… あたし何やってんの?
…いちばん こんなくだらないこと あのこにしたくなかったのに


時折少女マンガは一発芸みたいなタイトルをつけるなあ。
そういうのが気になって買っちゃうほうもアレなんですけど(;´▽`A``
いやいや、タイトルは大事ですよ?
読みきりの恋のお話が4編詰まった著者2冊目の単行本だそうです。
しかしこのマンガ、4つのうち半分は少女向けのお話なのですが、
もう半分は意外と男性の私でも入り込める少しビターな要素があって
楽しめましたのでご紹介してみます。

マーガレット/ザ マーガレット にて掲載。全1巻。

唐突ですが「主人公の泣き顔」って、その作品の印象を大きく左右する
重要な要素だと思うのですよ。
印象的なお話としては、古代ローマと現代とを行き来するお風呂マンガとして
一躍有名になった「テルマエ・ロマエ」で、著者のヤマザキマリさんと掲載誌の
コミックビームの編集長さんとがネームの打ち合わせをしている様子を録画した、
コミックナタリーさんの記事において、お二人が思慮深い学者肌の主人公・ルシウスの
泣くシーンをどのように描くかでしつこいくらいにやり取りを繰り返す一幕があるのですが、
この泣きっぷりの印象で作品自体の印象がガラリと変わることがあります。
そして今回私がこのマンガで心動かされた原因として、
その泣きっぷりが大きく影響している気がしています。

4話収録されているうち私がイイと思ったのは
「先生のあいしかた」と「キスパーティー」だったのですが、
この2つの泣きっぷりはとてもスキなのです。

「先生のあいしかた」
ヒロインは21歳の教員免許を取ろうとしている大学生の女性。
相手の浮気が原因でその恋がうまくいかなくて、
その後も何回かの出会いと、そして別れを繰り返し、
もうこりごりなのに、それでも寂しくなった時には つい男性に頼ってしまう自分が情けなくて…
そんな恋愛に疲れてしまった彼女が、教育実習先としてやってきた高校時代の母校で
苦い失恋経験をもつ、とある男子高校生と出会うお話。
最初はそのピュアな可愛さに軽い気持ちで男の子に接していたつもりが
段々と本気になってしまう彼女。
しかしあることがきっかけで自分から二人の信頼関係のようなものをぶち壊してしまい、
ああ、またか…と自分のあまりの情けなさに、彼がいなくなった部屋で
一人わんわん泣く姿がなんとも切ない。
ラストもまた、個人的には非常にいいカンジの終わり方で、後味もとても良かったです。
ただ、作者さんご自身が似たような意味の事を仰ってますが、どう考えても内容が
青年誌とか大人の女性誌向けなんですよね。面白いから私はいいけど。(;´▽`A``

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「キスパーティー」の方は、今まで全く男性と付き合った事のないヒロインが、
カッコよくて気遣いができる年上の美容院の店長にして、
親友の彼氏である男性を好きになってしまった、というお話。
その恋はタブーであることは知りつつも、それでも惹かれてしまって
これくらいならいいだろうと自分を甘やかしているうち、
すっかり自分の心の中で取り返しがつかなくなっちゃってるわ、
その恋心が親友にバレてしまうわでえらいことになります。(;´▽`A``
俯瞰して見れば、自分のエゴで周囲を振り回してしまった女の子、
ということになるわけですが、「こんな自分がイヤだ」と激しく自己嫌悪して
そこから周囲の手助けを貰いながらではあるけど、
その気持ちにきちっとケリをつけようとする筋が好きかなと。

img867.jpg

多少のご都合主義は交えつつも、いずれも自分がばら撒いてしまった行動を恥じて
そんなダメな自分が嫌で泣き出すシーンがあるのですが、
この泣きっぷりがいいんですよね。
もう わんわん泣く。
恥も外聞もなく泣く。
伏目がちにぼろぼろっと流す涙じゃなくて、天を仰いで泣き出す様子が、
女性的なものを感じさせる伏目がちのものより、そのヒロインの精神的な幼さ、
ひいては純粋さ、心の丸裸さっぷりを感じさせるのです。

どのお話も悪人は出てこなくて、ご都合主義的な部分はありますが、
それより何より演出面でぐわーっと魅せてくれた点で好きになったお話でございました。

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