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任侠姫レイラ [燃え]


任侠姫レイラ 1 (少年チャンピオン・コミックス)

任侠姫レイラ 1 (少年チャンピオン・コミックス)

  • 作者: 梶 研吾
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売日: 2010/09/08
  • メディア: コミック


もっと“アンタを立てて”やるよ…!

かつて野球と並び大人から子供まで誰もが試合に詰めかけ、
テレビ中継にかじりついていた国民的格闘技・プロレス。
しかし近年は総合格闘技、アメリカンプロレスなど、
真剣や徹底したショウを売りに台頭してきた他の格闘技に人気を奪われ、
プロレス業界は今やかつての栄光を見る影も無かった―
しかし、そんな日本プロレス界にただひとり、殴り込みをかけてくる者がいた。
その名は「任侠姫・レイラ!」
彼女の試合は アツく、スゴく、人々を沸かせてやまない力を持っていた―!

週刊少年チャンピオンにて連載
今回こちらをご紹介するきっかけとなったのは、いつも拝聴させていただいている
Podcast「よもやまゲェム語り」の第27回で、プロレスについてパーソナリティのヤスヤマさんが
アツく語っていらしたのに触発されたからでした。
私自身は格闘技のファンと言うことは無く、せいぜい年末の格闘技特番を観るくらいで
選手の名前すら知りません。
ましてやプロレスに至っては、やはり予定調和的な筋書きがあってやっているものと思い、
開始直後に決着がつくこともある真剣勝負の総合格闘技より一段低く見ているところがありました。
しかし今回ご紹介する作品は、今までのプロレスマンガと大きく違って
試合の流れを事前に決めたもの―すなわち「台本(ブック)」があることを認めたうえで、
それでも、いやむしろそれをうまく利用して、アツい戦いを描いたマンガとして彗星の如く現れました!

「『プロレスは八百長―!』
『プロレスは決して真剣勝負じゃない…』
いくら“戦いのファンタジー” “格闘エンタメ”を謳っても
それが世間の常識だしファンですら思ってることがある…
アンタ ホントに強いの?
それとも強く見せる“お芝居”が上手いだけの“役者”?
羽丘勇人さん!!

現役女子高生であり、マッドがつくほどプロレス好きの父の影響で自らを鍛えあげてきたレイラ。
彼女は父の失踪を契機に、人気低迷する日本のプロレス界、
しかも圧倒的な体格差のある男のプロレスに殴りこみをかけます。
彼女の戦闘スタイルは、その小柄で華奢な体躯から繰り出す驚異的なバネを活かした、
「蝶のように舞い、蜂のように刺す」スタイル―だけではありません。

プロレスの美学の中に 「相手の攻撃を受けて受けて受けきるタフネス」というのがあります。
ロープにフられた相手が、何でかわすことなくそのまま待ち構える相手のもとへと跳ね返るのか。
それは相手のその攻撃を受けても尚、立ち上がり、大逆転で勝利することが最もアツいからです。
このマンガによると、事前の試合の流れ―台本には、最終的にどちらが勝利するかも
決まっているものの、その最後の「勝利」までの道のりにレスラー同士の駆け引きが存在することを
描き出しています。
レイラもこれを踏襲していて、まず女だからとナめている相手に「先制パンチをお見舞い」し、
相手が逆上して本気で攻撃してくるのを全て「受け切り」、
最後は「大逆転で勝利」する。
何がいいって この「いかに受けきるか」というシーンで、とにかくレイラは相手に
挑発に挑発を重ねていくのです。 「おまえの力はそんなものか!」と。
そこで相手は思わず我を忘れてしまい、台本に無い「本気」を出してしまいます。
それこそが「サプライズ」
観客も、読者である私たちもハラハラするシーンです。

img516.jpg
いかに鍛えているとはいえ、華奢なレイラが大男の力任せの攻撃に耐えられるのはマンガだからだ、
という見方もあります。しかし、読んでいるときはレイラのもっともっと相手の力を引き出そうとして
挑発を重ねていき、ボロボロになっていく姿があるからこそ、最後に大逆転を飾るところに
素直にかっこいい!と思えるのです。
相手の力をフルに引き出す、といえば「修羅の門」などと得られる面白さは似ているかもしれません。

プロレスファンの方はもちろん、私のようにプロレスに若干の偏見(?)をお持ちの方なら尚のこと
台本があることを前提として激闘を描くこの作品はおすすめです!
アクションシーンの迫力や、筋肉の塊のようなレスラーの体つき、そして
ボコボコに殴られながらも相手の攻撃を受け切って尚、ニヤリと笑い「次は俺の見せ場だぜ」と、
あえて耐えたんだぜ!とタフネスを見せつけるレスラー達にきっとアツくなれるはずです。


梶研吾さんのblog → 梶研吾の”武王のリング”舞路愚変”
梶さんが米井さんとお仕事を始めた頃の記録2010年4月24日付 → 「今から17年前のこの試合が」
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