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森山中教習所 [青春/自分探し]


森山中教習所 (ビッグコミックス)

森山中教習所 (ビッグコミックス)

  • 作者: 真造 圭伍
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/08/30
  • メディア: コミック


ココでお別れなんだ。

とある田舎町―
他人に興味が持てない大学生の佐藤清高君。
彼は近所の牛丼屋で彼女に別れ話を持ちかけたこの夏、
自動車の免許を取ることを決意する。
ひょんなことから廃校を利用した無認可の教習所「森山中教習所」に通うことになった清高は、
そこで同じく入所手続きを行う、高校時代の知人で今はヤクザの下っ端となった轟木と再開する―
清高と轟木。
互いに性格も境遇も異なる二人の、ひと夏の恋と車と友情の物語。

月刊!スピリッツで連載。全1巻。
表紙の意外とあっさりした絵柄に、これまた微妙なタイトルで内容を知らなかったこともあり
発売当時見送ってしまったのですが、その後Twitterで好評だったので読んでみました。
著者のデビュー作になるそうです。

片や何かのついでのように彼女に別れ話を切り出し、
ついでに「免許取りたいんだけど、近くに教習所無い?」なんて
ボロ泣きした元彼女にしれっと聞いちゃうくらい他人に関心の無いマイペース大学生・清高君。
片や流れで高校を中退してやくざになり、組織の一員となってボスに言われるがまま、
免許を取るため教習を受けることになった孤独な青年・轟木君。
陰と陽、まるで松本大洋の傑作「ピンポン」に出てきたペコとスマイルのような二人。
学校経営に失敗し廃校になった校舎で、外国人やチンピラ相手に家族で無認可の教習所を経営する
森山中教習所を舞台に、話は展開していきます。

高校時代から孤独で、ただ流されるままに組織の歯車として生きてきた轟木。
彼は高校時代はほんの少し会話した程度しか交流が無かった清高君と再会し、
子供のように奔放で世話の焼ける彼を成り行き上面倒を見るうちに、
自然と互いの境遇を知り、友人関係になっていきます。
一方でマイペースな清高君は、教習所のおねーさんに一目惚れしたり、あっさり失恋したり
ヤケ酒飲んだ勢いで轟木君をつき合わせて深夜にふらふら教習所まで歩いて行ったり…
そんな一人で空回って青春している彼といる教習所通いを、
今まで孤独に生きてきた轟木君はやがてかけがえのないものと感じるようになるのです。
他人に関心がなく、見た目のとっつきやすそうな雰囲気に反して
実は他人に頼るのは苦手な清高君と、ずっと孤独で他人にどう接してよいか判らず、
清高君の空回りっぷりを一歩引いたところで見守っている轟木君。
このベタベタしてないんだけど、何気ないシーンで互いに互いを
頼みにするようになっていってる関係の変化が、実に細やかで巧いんです。

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そしてそんな教習所での夏の終わりを感じさせるラストも、なんとも切ない。
著者によるあとがきも、短くてあっさりしたセリフなのだけれどこれまたいい感じです。

表紙やタイトルで敬遠されていた方私のような人なら尚更、一読を強くおすすめしますよ!
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