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図書館の主 [ハートフル]


図書館の主 1 (芳文社コミックス)

図書館の主 1 (芳文社コミックス)

  • 作者: 篠原 ウミハル
  • 出版社/メーカー: 芳文社
  • 発売日: 2011/08/09
  • メディア: コミック


あえて言うなら 俺達はコンパスみたいなもんで人の求める本の方向を示すだけだ
指し示した先に宝があるかどうかなんて 行った奴にしかわからないんだ


自分の人生を変えた本はなんですか?
時折そんな質問をしているインタビュー記事を見かける時があります。
自分にとってはなんであろうかと考えるものの、なんだかぼんやりとしてコレ!ということはできない。
「自分の人生を変えた本」ということは、裏を返せば「その本に出会わなければあの時自分は変わらなかっただろう」ということで、それはつまり自分の人生の分岐点をハッキリと意識するくらい劇的に変わった経験がある人なのではないでしょうか。
今回ご紹介する本は皆、本によって自分の人生を大きく変えた人たちのお話です。

週刊漫画TIMESにて連載。
町のはずれにある公園の敷地内に建つ私立の「タチアオイ児童図書館」
そこには一人の名物司書がいる。
少々ぶっきらぼうな彼の名は御子柴。
図書館で騒ぎ立てる者には容赦なく注意が飛び、場合によっては締め出すことも厭わない。
しかし彼は本と本を愛する者にとっては誰よりも真摯で、彼の選び出した児童書はその人の運命を変える…

皆さんは児童書をどれだけ読まれていますか?
私はせいぜいが小学校の国語の教科書に載っている断片的なものに触れただけで、残念ながらあまり読んだことがありません。しかしながら丁度テレビアニメで童話が次々とアニメ化されていた時期にあたり、「ニルスの不思議な旅」や「ガンバの冒険(原題:冒険者たち)、そして「ワンワン三銃士」「アニメ三銃士」などをよく観ていました。それらの物語は子供目線で描いた風刺にあふれ、時には胸躍る大冒険を、時には犬や猫の姿を借りたヒューマンドラマが描かれていたりします。

そんな児童図書を集めた図書館を舞台に、そこにやってくる大人や子供たちの悩みなどを、ぶっきらぼうな司書・御子柴の選び出す本が救っていく、という物語。
児童書と言えば大人はもとより、本好きな子供もある程度の年齢をこえると本格的な小説を読むようになってしまって「児童書なんて…」と小馬鹿にしまいがち。しかしながらその度に御子柴は声を荒げて言います「開いた事も無い本を馬鹿にするなど愚の骨頂だな!」と。
クローズアップされるのが一冊の本と、それを選び出す図書館ソムリエとしての司書の存在。
司書は図書館の本の管理・維持をするだけでなく、その人に合った本を選ぶ相談も受けてくれるそうで、作中では御子柴の選んだ本が運命の本となるわけです。しかしたまにハズして子供に「アレ、つまんなかった」と言われ秘かに「ちっ、外したか…」と心の中で悔しがる一幕もあったりして、子供たちのストレートな反応が面白かったり、ぶっきらぼうだけどその人のことをちゃんと観て本を選び出す御子柴の姿勢がカッコよかったりするんです。

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本を扱った物語といえば、「本屋の森のあかり」が実在の本の一節をテーマにして物語を組み立てている点で似た感じですが、こちらは本と人とのマッチングをする役割としての「司書」の存在をメインに据えています。
御子柴が司書になったきっかけになったある司書との出会いとか、人から人へと受け継がれる思いのようなものも描かれ、最初は「童話をモチーフにしたヒューマンドラマ」に微妙に食傷気味ではあったのですが、御子柴の性格が面白くて楽しんで読むことができました。
司書の方が読んだ感想などもちらほら見かけ、多少理想論的な演出はあるものの御子柴の姿勢に見習うべきを見出し好評であるようです。

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