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仮面ボクサー [燃え]


仮面ボクサー (リュウコミックス)

仮面ボクサー (リュウコミックス)

  • 作者: 島本 和彦
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2010/04/13
  • メディア: コミック


拳三四郎!! この一発に悔いはないか!?

謎の組織によって誘拐された 日本ボクシング協会のコミッショナー
その後ふらりと戻ってきた彼は 突然現れた「世界征服ジム」の
奇怪なマスクとボクシンググローブを次々と認可していく
ボクシング会に送り込まれる恐るべき怪人ボクサー達…
コミッショナーの息子・拳三四郎は 父が世界征服ジムによって操られていたことを知り
父の死と引き換えに 遺された最後のマスクを着け正義のために立ち上がる
彼こそは人呼んで― 仮面ボクサー!!

1988年ヤング・キャプテンにて連載 3話時点で掲載誌が廃刊後
その3話分の合計ページを超える「最終章」を描き下ろして完結したマンガです
今回Ryuコミックレーベルで再び刊行されましたのでご紹介します

正義の男・仮面ボクサーが 世界征服を目論む悪の秘密組織
「世界征服ジム」の繰り出す怪人を次々と打ち倒していく物語
石ノ森章太郎氏を敬愛する島本氏の仮面ライダーをオマージュした熱血スポ魂マンガです

島本氏のファンでもある私の思う 島本マンガの魅力は
とんとん拍子で勝ち上がる主人公が どうしようもない大きな壁にぶち当たって
根性の無さを露呈し 今までの栄光も何もかも失い のた打ち回り
泣きじゃくり どん底に落ちきったところで
あるきっかけで心の持ちようをがらりと変え 立ち上がり 勝利する
このカタルシスだと思っています
「仮面ボクサー」はこの島本マンガの真骨頂というべき要素を
もう一つのスポ魂マンガ「逆境ナイン」と共に確立した名作だと思っています

操られた父によって放たれてしまった6つの仮面
それを破壊すべくボクシング界で暴れまわる6体の怪人に次々と挑む仮面ボクサー
仮面ボクサーが仮面ライダーなら 序盤に出てくる怪人たちも
「怪奇・蜘蛛ボクサー」「かまきりボクサー」などライダーの怪人さながら
それらを必殺の「ボクサーパンチ」で打ち倒していくのですが
何と言っても最終章が面白い!

最終章に出てくるのは どう見てもヘビー級王者マイク・タイソンをモデルにした
最強王者「ゴッドボクサー」!
ノリと勢いで戦ってきた仮面ボクサーこと三四郎は実にあっけなく打ち倒されてしまいます
その後ファンからの熱い声援を受けて再戦する三四郎
しかしこれまた簡単に負かされ 遂にはペッキリと心が折れてしまうのです
そこからの展開がアツい!
彼を手助けする意外な人物 そして新たな必殺技「30年パンチ」
この新必殺技には大きな制約があり
「強いんだけど 反動が怖くて使うのが躊躇われる」
しかけが実に秀逸で 彼は自縄自縛に陥っていきます
そして最後の最後に三四郎が覚悟を決める展開では目頭が熱くなります

img191.jpg
ボクシングの技術についての話は全くの皆無で
終始根性ドラマみたいな展開なので
「ボクシングマンガ」としてお薦めできるものではありませんが
間違いなく「男の生き様」を描いたロマン溢れる名作です

…ちなみにカバーの裏面(本体表紙ではなくカバーの「裏」)には
当時 最終章のクライマックスで煮詰まっていた島本氏が
三四郎さながらに 立ち直りあのシーンのネームを描くまでの軌跡が
実際の当時の写真で紹介されています
ホント 島本氏自体が漫画の主人公みたいな方なのでこれも面白いですよ


島本和彦氏のblog → 島本の感想文
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