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漫画漫画 [コメディ]

img446.jpg漫画漫画
作者: Matsuzaki
サークル: SUITABLY PUBLICATION MATSUZAKI
発売日: 2010/08/15
メディア: コミック





何となくハートフルっぽいシーンを羅列しておけば、
個々人は自由に連想し、各々が読みたいと思っていた話を勝手に読む。
ま、占いみたいなもんだな。


今回はおススメしたい同人誌を一冊ご紹介します。
とある学校の漫画研究会(漫研)を舞台にして、漫画の作画技法や
お話し作りについての漫画論を対照的な二人のかけあいで展開する
言わば漫画についての漫画「漫画漫画」です!


元々は2006年から発表され、今回描き下ろしを含めた
200ページほどのページ数の本にまとまったものだそうです。
独自のこだわりを持った棚作りをされている「COMIC ZIN」という
漫画専門店で見かけて買ってみました。

登場人物は
従来の漫画技法を駆使して、プロの背景アシスタントとしても通用する
技術を持っている「部長」。
でもキャラの絵は「ヘタじゃないけど金にならない中途半端な」絵で、
アナログな技術にこだわりを持っていて、何かにつけて部員の葉子に
その高い作画技術を語りたがる性格。

対して、いつも部長と意見がぶつかる 部員の女の子・葉子は、
「判で押したような」斜め左向きの角度のキャラしか描けず、
背景はデジタル素材を駆使してお手軽に。
しかしその流行を捕らえた二次創作(主にエロゲを題材にしたファン本)を作ることで、
意外とその方面では人気があり、独自の漫画論をもった女の子。

更に、ゲスト的に現れる漫研の陰の権力者…
メガネをかけて不敵な笑みを浮かべるウサギの「編集長」。
部長は「編集長」であるところの彼に平身低頭で、
編集長はまるでバブル世代のイケイケ社員みたいなノリで
「今、売れるマンガはこうだ!」的な、ミもフタもない作品作りを二人に指示していきます。

アナログな部長とデジタルな葉子。
きっちりとした独自の世界観を描き出そうとする部長と、
作画技術は二の次で、お話し作り重視の葉子。
イベントでたとえるなら、オリジナル創作漫画オンリーのCOMITIAな部長と
同じ規模のオールジャンル同人誌即売会みたいな葉子といった感じでしょうか。
この考え方が全く異なる二人の掛け合いが非常に面白く、深いのです。

例えば、著者のHPに公開されている「パースっ子純情1」は…
漫研の部室。
いつものようにデジタル素材集でお手軽に作画をしていく葉子。
そこへ「やっとるね~!」とばかりに上機嫌でやってきた部長。
しかし、葉子の描いている原稿を見て、部長はキャラと背景の大きさのアンバランスさを見咎めます。
机の並ぶ教室に対して、明らかに人物が小さすぎるのです。
指摘するものの反応の薄い葉子に、ガマンがならぬと人物と背景のバランスについて指南する部長。
辟易した顔で葉子は、そんな些細なことにこだわる意味はないと言い放ちます。
そこで展開した葉子の理由とは―!?

この作品を読んでいると、劇中で言及される様々なタイプのマンガが
具体的に自分が今まで読んだことのあるマンガに当てはめられ、
マンガの批評を読んでいるようで楽しいんです。
そうか、こういう捕らえ方をする人もいるのかと。
もちろんお話しの中でのこと、多少極端にフって、
こじつけに近いものも有りますけどね(;´▽`A``

でもマンガを作る側の計算というか、自分はどんなマンガを描くべきか、という
戦略的な部分の頭の中を垣間見たようで、
同人活動をされている方も、私のようにマンガ好きな方も、
面白く読めるんじゃないかなあと思います。

著者のHPにかなりの話数が掲載されていますので、まずはこちらでご覧になってみてください。
通販も出来るようなので気に入られたら購入してみてはいかがでしょうか。

MATSUZAKIさんのHP → 適当刊MATSUZAKI
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