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ママゴト [ハートフル]


ママゴト 1 (ビームコミックス)

ママゴト 1 (ビームコミックス)

  • 作者: 松田 洋子
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2011/08/25
  • メディア: コミック


子供を育てるのに必要なことなんか なんもできん なんも知らん
全部投げ出してきたことばぁじゃもん 怖ぁて泣きそうなんよ


とある町の裏通りでスナックを経営する女・映子。
ある日彼女のもとに昔の友人が現われ、無理やり5歳児の少年・タイジを預けて失踪してしまう。
頼る者とてない少年をおっぽりだすわけにもいかず、映子はやむを得ずタイジを家に置くが
その姿は疎ましがるというよりは、むしろ恐れを抱いているようで…。
映子とタイジ。寄る辺ない二人の、それはたどたどしいママゴトみたいな共同生活が始まった…。

コミックビームにて連載。
今回の本はTwitterでお薦めをいただきましたので拝見してみました。
いわゆる子育てをしたことがない女性が、色々我流でところどころへんてこで
不器用ながらも子育てをしていく…というお話。
ああ、今流行りの「うさぎドロップ」かと思ったあなたは強烈なカウンターを喰らうでしょう。
なんとなればこの漫画、とにかく「泥臭い」。
この漫画の魅力はその泥臭さにあります。

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生まれた頃から社会の底辺を彷徨い、周囲の大人たちに疎まれ続けて
散々辛酸を舐めた末にやっと手に入れた宝物。しかしそれもあっけなく喪い…
男を転がしてどうにか小さな店舗を手に入れたけれど、半ば人生投げ気味な女・映子。
そんな彼女が昔の友人からぽちゃぽちゃしたいかにも純粋無垢で素直な子・タイジを押し付けられてしまうのですが、なんていうのかなあ…「母性」っていうのはああ、こういうものかっていうのが肌で感じられた気がするんです。
過去の記憶から子供に強烈な苦手意識を持つ映子は、断固預るのを拒否していたのですが、
結局母親に置いてけぼりにされる形になったタイジを一人で放り出すことはできないんですね。
別に店の前でびーびー泣き喚いたわけじゃありません。
むしろ彼の性格で放り出されたならば、しゅんとして母親を探しあてどなく彷徨うでしょう。
しかし散々悪態をつきまくりはするものの、結局映子はタイジを放り出すことは決してしない…
いや、できないのです。
その理由として散々繰り返し描かれるものが、言葉にすればたった漢字二文字の
「母性」の中身なんじゃないかなと。

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5歳児の少年・タイジ君もこれまたいい子なんですよ。
母親によほど可愛がられて育ったのか、人見知りせず底抜けに明るくて
きちんと挨拶はできるし素直でおまけに小太り。
なんの打算も嘘もなく正直に反応するからこそ、映子さんもまた自然自然とタイジの笑顔を見たくなる。
何より等身大の5歳児って感じなのがいいんですよ。
下手に大人びてない、どこにでもいそうな5歳児。
だから彼が映子さんだけでなく、読者である私にとってもこの小太りの腕白小僧が
すごく魅力的に映るのになんか途中で気づいてハッとするんです。
子供さんがいらっしゃる方なら体験してらっしゃるんでしょうね。
ああ、親から見た子供ってこう見えるのかと。そりゃ猫可愛がりもするわいなと。

勝手なイメージながら広島弁…かな?全てのキャラクターが喋る、この言葉の雰囲気も良いんですよ。
はだしのゲンといい、関西方面の言葉ってなんかこう…
哀しみを明るく吹き飛ばそうとする力強い響きがあって、
それが可哀想可哀想物語な「おしん」の世界になりそうなのをうまく中和してくれます。
森下裕美さんの「大阪ハムレット」とかもそうですよね。
笑って泣けるって言うと押し付けがましい言葉ですが…

あえてぼやかして書いております。
個人的にはここで話しちゃうのは勿体無いくらい好みです。
是非読んでみて欲しいなあと思っています。


松田洋子さんのblog → 水泡日記

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