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キングダム・カム [アクション]


キングダム・カム 愛蔵版 (ShoPro Books)

キングダム・カム 愛蔵版 (ShoPro Books)

  • 作者: マーク・ウェイド
  • 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
  • 発売日: 2010/10/30
  • メディア: 単行本


決めてくれ… 世界の運命を

「あれを見ろ!彼がいなくなってから10年…今ではこの地には
かつてのヒーロー達の子や孫といった新世代が我が物顔で街をのし歩くようになってしまった!」
近未来―
かつて悪を滅ぼす正義の使者として人々に敬愛されたヒーロー達は、
ある男の突然の引退によって、散り散りとなってしまった…
彼らの後継者達はしかし、超常的な能力こそ引き継いだが、
自分達の力に溺れ、市民を巻き添えにすることも辞さない暴徒と化してしまった…
力の無い者は為す術も無く見守るしかないのか…?人類に希望は無いのか…?!
今まさに市民の乗ったゴンドラを足場にして、悪党と新世代のヒーロー達が激突したその時―!
突風が、巻き起こった。
いや、正しくは弾丸よりも速い影が鋼鉄の武器を砕き、
河の流れを変えて市民を乗せたゴンドラを無事助け出したのだ。
突然の救出劇。その時、誰かが指を差し声を上げた。
「空を見て!」
「鳥だ!」「飛行機か!?」
「いや…!」
それこそは、10年前に姿を消した、かつての人々の“正義”と“真実”の象徴―
「スーパーマンだ!」

今回は私にとって初のアメコミとなった作品をご紹介します。
本書は、かつてアメリカのDCコミックスにて1996年5月から8月にかけて出版された
ヒーローコミックの傑作と謳われる作品だそうです。
この度コミックスの作画を担当されたアレックス・ロス氏によるラフスケッチや
設定資料などを収録した「愛蔵版」として発売されたので購入してみました。
ずっしりとした重量、豪華な装丁でなかなかに高価なアメコミは、私自身があまり
海外の若干写実的な絵柄が苦手なこともあり、今まで敬遠していました。
今回購入してみようと思ったきっかけは、毎回格調高いレビューを更新されている
漫棚通信さんのアメコミレビューでした。
ここで語られる「スーパーマンの最期」という作品に興味を持ったものの、
その時は敬遠してしまったんですよね。
しかし、今回の作品はスーパーマンにバットマン、そしてその他のアメコミヒーロー達が
総登場するという派手派手しいもので、エンターテインメント的に面白そうだったので
購入してみた次第です。

あらすじとしては、かつて街を悪の手から護っていたヒーロー達が引退し、
代わってやってきた新世代のヒーロー達が力をもてあまして暴れ回っていたため、
スーパーマン達が再集結して新世代達を再教育するためにとっ捕まえるというもの。
髪に白いものが目立つようになったとはいえ、それでも数多いるヒーロー達の中で
群を抜いて強力なスーパーマン。しかしヒーロー同士の戦いは彼の想像を超えた規模にまで
膨れ上がっていき… というもの。
スーパーマンたちからすれば、いわゆる「ハナタレ小僧どもがやんちゃしているから
お灸をすえて改心させてやろう」みたいな感じなわけですが、予想以上の抵抗に遭い、
最初は歓迎されたスーパーマン達も、ヒーロー同士の戦いに疲れた人々の批判の対象になり、
ヒーローチームへの復帰の勧誘をしたもののバットマンに拒否されたりと、
やむを得ずやっている「正義」の実力行使がまるで理解されていない状況に苦悩する
スーパーマンの姿が印象的です。
スーパーマンと言えば、私はバットマンシリーズの1作目を除けば唯一観たと言っていい
ヒーローモノの映画でのみ知っていて、そこでの彼は悪人達の奸計に苦戦することはあっても
その行動は人々への思いやりにあふれ、絶対的な支持に支えられたものでした。
それが今回はスーパーマンの説得優先な姿勢に苛立った、仲間達の強硬な態度も手伝って、
人々の批判の対象になってしまったりするのです。
いや~日本のアニメやヒーロー特撮でも「自分の良かれと思ってやった正義が他人に批判される」
というテーマは珍しくありませんが、あの勧善懲悪の代名詞であるスーパーマンが…!
という衝撃は、なんともいえない魅力です。
正義の心と能力は抜群でも、政治的な駆け引きは不得手な純朴な彼が思い悩む姿は、
悲哀に満ちていて実にイイんですよね。

そして最近のアメコミの特徴として、映画の看板のように美しい
カラー絵が1コマ1コマ描かれる紙面は、モノクロでスクリーントーンの網点に
慣れきってしまっている私にとってちょっとした感動を与えてくれました。
スーパーマンのふっとい首にはちきれんばかりに盛り上がった肉体。
そして映画で観たスーパーマンをそのままおっさんにしたようなリアルで
カッコイイ彼がたまりません!
一方でバットマンはなにやら、かつての激しい戦闘で脊椎を損傷し、強化外骨格を身に着けているからか
映画のようなものより若干メカメカしいのがザンネンでしたね。(;´▽`A``
でも歳を重ねて深謀遠慮に長けたナイスミドルとなった彼の素顔は、思い悩んでいた若い頃と
一味違った信念や自身に溢れ、なんともかっこいいんですよね~!

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お話の筋を読んでいたらなんとなく同じように「新世代超人」と言われ、ぬくぬくと育った
アマッタレ達と、それを叱咤するかつての英雄「伝説超人」との対比が面白い
「キン肉マン2世」を思い浮かべてしまいました。
スーパーマンとバットマンくらいしか知らない私でも、ヒーロー同士のドンパチと
悩むスーパーマン、というドラマ性があって十分に楽しめましたので、
ちょいとお高いですが、未経験の方がアメコミに触れる機会としては
最適なんじゃないかなと思いますよ。
色々と衝撃を受けることができると思います。
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