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けずり武士 [コメディ]


けずり武士(1) (アクションコミックス)

けずり武士(1) (アクションコミックス)

  • 作者: 湯浅 ヒトシ
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2011/08/27
  • メディア: コミック


はたらけ!アラバキ!!

岡場所の屋根裏に流れ着いたるはビンボー侍・荒場城一膳。
本日も空腹なり。やむにやまれず世すぎの仕事をこなす。
のさばる悪を討ち果たし、削れた命を癒すはただ うまいメシ。
身削ぎ世過ぎのけずり武士 お命戴きご馳走様に御座候―

漫画アクションにて連載。
握り飯をウマそうにほおばる漫画に悪い漫画はねェ!
というわけで今回ご紹介するのは大江戸活劇ものでございます。
いつだって腹を空かしてるビンボー侍・荒場城一膳が、
謎の御大の依頼を受けて力を持たない民草を食い物にする悪を討つという筋。
一応善人ではあるけれど特に義憤に駆られて誅滅しているわけではなくて、
基本食い扶持を稼ぐため仕方なく出向くといった風情。そのくせ御大の取次役である
狐みたいな顔した美女・由麻にお人よしなところをいいようにあしらわれて
結局大した報酬も貰えず貧乏のママっていう、腕はたつけどトホホ侍なところがまず好き。

img478.jpg

そして仕事人的剣劇アクションは一応描かれるんですけど、それよりも魅力的なのが
江戸の活き活きとした情景描写で、例えばこの仕事を請け負うために由麻から紹介された
アラバキの住まいが岡場所という、要はずっとレベルを落とした色町の
とある売淫宿の屋根裏というひでえ環境なのですが、黙っていても昼日中からそこら中で
女どもの甘ったれたような客寄せの声や、客がついてあっちゃこっちゃでコトに及んでいる風景が描かれ、
姿を現したアラバキを見るや勘違いした女どもがたちまち寄ってたかって強引に客引きし、
彼の懐具合を知るや見事な掌返しでたちまち罵声を浴びせるという一幕があったり、
岡場所を抜けるとたちまち田植えをする農民たちがそこここで見られる田園風景が広がってたり
大江戸八百屋町を行き交う人々、橋の下で船に乗りシジミをとる人々など人々の生活感が
しっかり描きこまれていてすごく雰囲気が良いんですよ。

忘れてはならないのが毎回エピソードに出て来るめし。
貧乏侍のアラバキのこと、自分の金で買えるめしなんて決して豪華なものではないんですが、
1話の飯屋に出てくるばかでかい握り飯3つにシジミ汁、そして漬物のセットが
なんともウマそうなんですよ!
大口空けて握り飯をばくつくと続いてシジミの汁をすすり、また握り飯、シジミ汁…
最後には指先に付いた米粒もねぶってごちそうさま。
食後に読んだのにアラバキの食いっぷりがよくて急激な飢餓感に襲われるんですよねw
他にも干し柿、鮎づくし、しじみ飯、味噌漬け豆腐、握り寿司などなど
空腹から口腔に唾をためながら大口開けてかぶりつく姿が本当に良い!
そしてなにげに江戸時代の食文化に関するウンチクが添えられていて
何気なく出したように見える料理が、キチっと調べられた上で描かれているのだなと
得心も感心もさせてくれます。

img476.jpg

お話は8話ほど収録されていて、前半4話目まで単発のエピソード。
そして後半4話は一転してアラバキがとある依頼を通じ、脱藩して今の稼業に着くことになるまでの
今までより遥かに血なまぐさいエピソードが描かれ、「人を斬ることは我が身を削る…」と
時折虚ろな目をする彼の悲哀を描く物語が実に読み応えがあります。
なにげに度々アラバキと行動を共にする連絡役の由麻や、アラバキに好意を持ってるらしい
飯屋の看板娘・お婉ちゃんらがやたら可愛いのもポイント高いですよ…!


第一話おためし → Web漫画アクション堂
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