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はたらけ、ケンタウロス! [コメディ]


はたらけ、ケンタウロス! (ゼロコミックス)

はたらけ、ケンタウロス! (ゼロコミックス)

  • 作者: えすとえむ
  • 出版社/メーカー: リブレ出版
  • 発売日: 2011/04/09
  • メディア: コミック


それやめてくださいよ地味に傷つきます ていうかパワハラです

「馬臭い」と蔑んではいけません。
 人間のイジメも「お前臭い」の一言から始まります。
お尻や股間をジロジロ見てはいけません。
 丸出しですが好きで出しているわけではないのです。
ラッシュの電車の中で「オマエは走れよ!」と言ってはいけません。
 公共機関は仲良く使いましょう。

ケンタウロスは下半身はアレですが馬ではありません。
人もケンタウロスも同じ。マナーを守って楽しく仕事をしましょう―

クロフネZERO / BE・BOY GOLDにて連載
上半身が人で下半身が馬。
神話に出てくる半人半馬のケンタウロスが、人間社会でごく普通の社会人生活を送る
というシチュエーションコメディをご紹介します。

著者のえすとえむさんは、主にBL系の作品を描いている方のようで、
表紙と中身に随分ギャップがあったりします。
雑誌掲載当初とのタイトルは「Gallop!!」だけど表紙はタイトルを替え、
黄色い表紙に頭にネクタイを巻いたほろ酔いケンタウロスという
ビジネス書のような体裁になっています。
それで中身は人間社会に混じって同じように働くケンタウロスたちの彼らならではの苦悩や、
徐々に社会進出が進み溶け込んできたとはいえ、生活様式や趣向など
まだ細かいところで「馬」と同じという偏見をもたれるのに彼らがツっこむというもの。
職業は サラリーマン(営業) そば屋 靴屋 モデル メッセンジャー(郵便配達員)
とそれぞれの職業に就いたケンタウロスたちの姿が描かれます。

メインの主人公は、とある馬具メーカーに勤める新人営業マン・健太郎。
厳しくも面倒見の良い先輩のお供をしてよく客先に商談に行ったりします。
始業時間―
健太郎はそのセンパイに「出社時間が遅い、新人なら誰よりも早く来い!」と叱られてしまいます。
それも無理からぬこと、馬の下半身のせいで人よりも大分大柄な彼は、出勤時間帯の混み合う
エレベーターはどうしても遠慮して乗れず、毎朝8階まで階段を昇っているのです。(;´▽`A``
続いて汗だくの健太郎を見咎めたセンパイは「また全速力で走ってきたな!?」と一喝。
というのも、健太郎は自分の馬部分の汗を自身で拭くことが不可能なのです。
営業に汗臭さは禁物。センパイは文句を言いながらもタオルで彼の汗を丁寧に拭ってあげるのでした―
こんな感じでなんだかんだで優しい先輩と、子馬系の素直な新人・健太郎君が
様々なところで感覚のズレがあるのが面白いのです。
健太郎がコードバン(馬革)の鞄を持ってるのをツっ込まれたり、
馬刺しを注文すると「共食い…!?」と思われたり、
「馬臭い」とセンパイに言われのに「パワハラですよ」と嫌がるやり取りとか
二人の何気ない会話の中に見える人と健太郎の妙なギャップ。
それほど派手派手しいものではなく、「…あ、そうなの?」みたいな
フフっと笑っちゃう系のコメディになっています。

img992.jpg

その他にも そば屋に憧れてバイトさせてもらったものの、厨房に彼の馬体が入らず
専ら出前ばかりさせられているとか、靴に憧れて自分では履けないものの
腕の良い靴職人になったりとか、上半身だけ採用されて、馬の下半身は別のモデルから
撮影したものと差し替えられることに鬱屈したものを抱えるモデルなど、
コメディだけではなくて、半人半馬であること、周囲の人間とは異なることで感じる
私達の視点からは小さなことのように映るけどなにげないマイノリティの、
文字通り人知れない悩みを抱える彼らが分け隔てなく自分を認めてくれる
かけがえのないパートナーに出会うというストーリーもステキです。

img993.jpg

「もしもケンタウロスが○○(職業)だったら?」
というシチュエーションを執拗にこねくり回す、正に「ラヴ・ケンタ!」なこだわりを感じる作品。
BL系らしい細マッチョで上品な顔立ちなのもあいまってどこか上品な物語でした。
…あ、一応念のためですがBLではありませんよ。


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