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かわいいころを過ぎたら [青春/自分探し]


かわいいころを過ぎたら

かわいいころを過ぎたら

  • 作者: 青沼 貴子
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2009/02/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


私の母は1951年生まれ。気づけば今年で60歳を超えてました。
「超えてました」ってくらい私は母の生年月日に興味が向かず、一人暮らしで今まで数回引越しをしましたがそのたびに保証人をお願いする母の生年月日を本人に電話で聞く薄情ぶり。
逆に母からは度々「○○あるけど食べに来る?」みたいなお誘いメールが送られてくるし(私のアパートは実家から自転車で20分程度の近さ)、私たち3人兄弟の誕生日には決まって招集がかかり、ワインとケーキとちょっとしたごちそうを並べてささやかなお祝いの会をもうけたりします。
「なんでそんなにマメに顔を出させたがるんだろうなあ」とか疑問に思いつつも「母さんってそんなもんか」とあやふやなまま納得‥というか思考停止していたのです。

今回ご紹介するのは思春期の息子を持つ母の視点から描かれたコミックエッセイ。
主な読者の想定は同じ境遇のママさんに対するもののようですが、息子の立場である私が、しかもいい大人になった今だからこそぎゅんぎゅんクる作品でもありました。
親の心子知らず。
断片的に今も思い出せる思春期の頃の自分を、あの当時母はどう見ていたのか‥
読後なんとなく自分の母の気持ちにも少し近づけたような、そんな気持ちになれるのです。
マザコン上等 それではご紹介してまいりましょう!

WEBコミックエッセイ劇場にて2008年~2009年に連載。
青沼貴子さんは1男1女のお子さんをもつママさんで、1995年には小学校にあがるまえのやんちゃな子を持つ親の子育て実録マンガ「ママはぽよぽよザウルスがお好き」がアニメ化されています。
著作には自身の子供たちの成長と共に今回の思春期を題材にしたもの、そして丁度先月の8月24日には「20歳は過ぎたけれど 『ママはぽよぽよザウルスがお好き』リュウ&アン成人編」という作品が発売になったばかり。これだけ長い期間子供たちに寄り添って作品を描き続けるマンガ家さんってそう無いんじゃないですかね~
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お話は息子であるリュウくんが小学校高学年になった頃―
それまでお母さんにべったりだったリュウくんが、ある日母親たる自分を邪魔にし始めるところから始まります。多少わんぱくだけれど、100%自分を信頼して甘えてくる可愛い息子。そんな文字通り天使のような男の子がある日自分を遠ざけるような態度をとった時の母親のショックたるや相当です。
今まで一緒に入っていたお風呂も拒否され、思わず泣き伏した青沼さんに「それはシモの毛が生えてきたからだろう」と仲の良いママさんたちがそっと慰めます。そんなエピソードを端緒にして、少し前まで自分にべったりだった息子が急激に心身共に変化していくギャップに度々振り回されるようになっていくのです‥
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隠しごとが増えていく息子、妙なファッションを好む息子、お小遣い問題に声変わりに反抗期‥とその度に異性でもある自分の息子の変化の不可思議さに直面して悩んだり、呆れたり、でも息子が自分に頼ってきたときはついつい甘やかしてしまう自分がいたり‥ 私は息子の立場を経てきているので、青沼さんが描いていくそれらのエピソードがいちいち自分に当てはまって「うわ~」ってなるんですよ。
例えば「ブリーフ・トランクス」問題。
それまで特にこれといったこだわりは無く、母親のセンスに任せて服を買ってもらっていた男の子がいつどんなきっかけでブリーフから卒業するか‥とか
例えば自分でもなんでか解らないのだけれど、なぜかムシャクシャして干渉してくる親を遠ざけたくなる「反抗期」問題。あの感覚は自分でも今だによくわからなかったなあ。全身の神経が過敏になったのかと思うくらい話しかけられただけでムカついてました(^_^;)
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例えば「エロへの目覚め」問題。
私がある時期突然「早朝散歩」をしはじめたのを母親はどう思っていたのか‥(その実態はビニル紐で縛られ資源ごみの収集にだされていた『雑誌』の回収)とか。
部屋に鍵をかけられるようにもしたなあ‥それらの行動のひとつひとつに母は決して詮索しようとはしなかったし、家に帰ったら隠していたエロ本が机の上に置いてあった的エピソードは体験しなかったけれど、それはつまり「触れてはならない」とわかっていたんだろうなあ‥ なんて。
そのたびに青沼さんのように思い悩んだり、同世代の子供を持つ他のママさんたちと共有しあったり、旦那に相談したりしてたんだろうなあ。‥いやー こっ恥ずかしいと同時にその時の母親の心情を見せられるとなんていうかこう‥切ないような気持ちにもなるんですよね。ヨゴレてゴメンナサイっていうかw
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そして最終話。20歳を過ぎたリュウくんの今ー
息子の新たな成長に、子離れ出来ないお母さんのちょっぴり切ないエピソードが描かれて完結します。
「かわいいころを過ぎたら」っていうタイトルはホント素晴らしいです。
かわいいころを過ぎた男の子にも是非おすすめでございます。


Amazonのサイトで冒頭のエピソードが試し読みできますよ。
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madi

続編が今年でています。
by madi (2012-09-18 05:42) 

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