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イコン [スリル/サスペンス]


イコン(1) (アフタヌーンKC)

イコン(1) (アフタヌーンKC)

  • 作者: 田中 一行
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/07/22
  • メディア: コミック


最愛の人に触れたその手は あきらかにもう 人のモノではなかった

とある伝承にあった謎の石板
それを手にした瞬間から、一介の大学生だったナオヤの世界は一変した。
石板は触れた相手の心を読み、一つだけ命令をすることができる能力を提供する。
それから彼と恋人のサヤは、次々と謎の宗教団体と狂気の男が支配するヤクザから追われることになる。
そして追い詰められたナオヤがとった行動は、やがて彼の最愛の人をも遠ざけてしまうのだった。
「ああ 俺は本物の怪物に 人には触れぬ怪物に―」

アフタヌーンにて連載。
2006年にアフタヌーンの四季賞佳作を受賞し、今回が初連載となる田中一行さんの作品です。
古い民謡の中に隠された伝承から、謎の石板を手に入れたナオヤは超常的な能力を手に入れるが、
それがために彼を利用しようとするコワい人たちに狙われたりその能力が故に孤立していく
サイコ・ホラー・アクションもの。

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主人公のナオヤはキレ者で冷徹な大学生ではなく、ごく普通の大学生で、
そんな平凡な彼が、相手を自在に操る能力でかろうじて暴走せずにいられるのは、
幼馴染の恋人・サヤとの絆を失いたくないと考えるから。
狂気の集団の狡猾な手段によって追い詰められ、ナオヤが能力をふるって切り抜けるごとに
サヤの中に猜疑心や恐怖を抱かせることになってしまう。
それがナオヤを苦悩させ、その理不尽さに苛立つ。
もし決定的な破局を迎えることになったなら、その時こそナオヤの理性は吹き飛んでしまうだろう。
そんな爆弾を抱える二人の逃避行がこの物語のミソのようです。

画がこれまたインパクトがあって、超常的な能力を手に入れたナオヤの苦悩や恐れを象徴するように、
度々目の前の人物などが奇怪に奇怪にねじくれ、彼を嘲笑するように描かれて、
大いにこちらの心を不安定にさせてくれるのです。

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ただ一つ違和感を感じるところは、帯や表紙裏の作品紹介が、ちょっと中身と違うところですね。
「みんな言いなり!誰でも奴隷!! だからもう、日常には戻れない!?」と書かれているような、
「相手を言いなりにさせてしまうぜ ヒャッハー!」みたいなお話ではありません(;´▽`A``
そういう意味では帯にある『人間の本質が見えてくる。』という言葉から受ける
強い力に囚われて、欲望の赴くままに暴走しちゃうよ。っていうお話ではなくて、
追い詰められて思わずやってしまった行動が、更に彼を精神的に追い詰めていく
という条件反射的なものなので、こう…人間の本性を暴きだす!っていうのは違うかなと。
それが逆に彼を共感できる主人公としてつなぎとめ、デスノートのライトのような
ダークヒーローにはさせずにいます。
心がねじくれた私などはそこが物足りなかったりはするのですが。

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コメント 2

サワダ

これも欲しい者リストに登録っと…。
by サワダ (2011-07-28 09:40) 

meriesan

|電柱|ー ̄)+ ニヤリ
by meriesan (2011-07-30 14:57) 

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