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ひなげし少女歌劇団 [コメディ]


ひなげし少女歌劇団 1 (花とゆめCOMICS)

ひなげし少女歌劇団 1 (花とゆめCOMICS)

  • 作者: サカモトミク
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2012/03/19
  • メディア: コミック


私だって 乙女なものが大好きなんです!!

別冊花とゆめにて連載。
今回は久々に花ゆめのコミックですね~ いやー大正浪漫、来ましたよ!
私は大正浪漫なはいから女学生物語に目がないのです。
大正浪漫と言えば女性の時代。
それまで女性には教養は不要!と言われ、年頃になれば親の決めた男のところへ嫁ぐのみと決められていた女性たちが、多少なりとも「自由恋愛」や「自立」の声を挙げるようになってきたエネルギーあふれる時代であります。
単純に 矢絣の着物に袴、ブーツといういわゆる「はいからさん」スタイルが可愛いというのもありますけれど、「身分違いの恋」や小説「マリア様がみてる」にも出てくる女学生同士の「エス」と言われる親密な関係に萌え、「男まさり」だの「女だてらに」と男どもに眉をひそめられながらも じゃじゃ馬っぷりを発揮する少女たちの夢あふれる時代が私を惹きつけてやみません。
最近では「大正ガールズエクスプレス」という作品などは、それを非常に面白くコメディとして描いた作品として記憶に新しいところです。
そして今回ご紹介するのは女学校に通うお嬢様が私設歌劇団を作ってしまう!というこれまた夢のような、ふわふわした乙女全開のお話でございます。

時は大正 ところは東京―
編み上げブーツに海老茶の袴、髪は結流しにして色鮮やかなリボン清く‥
男爵家の一人娘・花房清(はなぶさきよ)は、雛芥子(ひなげし)女学院に通う15歳の乙女。
すらりとした長身に西洋人形のような顔(かんばせ)、皆の憧れのお姉様の清は「恋」に目覚めた。
それから清は、それまで見向きもしなかった少女趣味や宝塚にあっという間に傾倒しますが、それまでのイメージが崩れるのを恐れ、ごく親しい人以外には言い出せないでおりました‥
そんなある日、花房家に住む書生・梓兄様の一言でついに清は歌劇団を立ち上げようと大決心!
可愛いもの大好き、乙女なもの大好き! 少女趣味の道をひた走る清の夢も恋も波乱の予感‥!?

主人公の清は思い込んだら一途な女の子。女学校の先生を好きになった彼女は、可愛い物に目覚めてしまいます。まさに「恋に恋する」という形容がぴったりの彼女なのですが、気になるその先生はあろうことかぷよぷよして玉のようなお肌に穏やかな表情がチャームポイントの「白玉田先生」。おおう‥ もうなんていうの?このお相手がイケメンじゃないところがポイント高いw 見た目通りの優しい先生で、清が困っているときに助けてくれたことからすっかりお慕い申し上げてしまったわけです。
そして花房家に清が10の頃から居候し、清からは家族同然に扱われている書生・梓兄様は清の付き人のようなことをしながら密かに清に片思い中なのです。梓兄様にとっては所詮身分違いの恋、時折その秘めたる恋心がぽろりとこぼれてしまいますが、身分以前に全く男性として意識されていない清には全く気づかれず‥哀れ、梓!

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一方で少女趣味が高じた清は、宝塚を観劇した勢いで女学生を集めて歌劇団をやりたいと言い出します。
いいところの華族のご令嬢が通う女学校のこと、大らかな家風の清は良いとして、年頃の娘には早く嫁いでもらいたい!という封建的気風が根強いこの時代にあって、「歌劇団のまねごと」をすることを許さない親は多く、それでも同じように歌劇に憧れたり「お姉様のためならば」と集まってくる女生徒たちを集めてなんとかかんとか二ヶ月後の学校の文化発表会に披露するという目的に向かって活動をはじめるのです。

女学生たちがわいのわいのと集まって何かを成し遂げようと活動するというのがいいんですよね~
お嬢様に付き従う梓が隣でハラハラしながらなし崩し的にその活動を見守っている図も面白い。
特にいいなあと思えるのは、女生徒たちのふわふわした感じ。
歌劇団を立ち上げる、といっても清を含めて全員が世間知らずのお嬢様。それはどこか学芸会的なノリで、メンバーの懇親会と称してはパーラーやカフェーでダベったり、文化発表会で披露する、ということが決まったら彼女たちが真っ先にやろうとしたことは練習ではなく美容院やエステに行くことだったりする‥(^_^;)
それらがただの「ごっこ遊び」にとどまらないレベルの高い意識を持てるかとか、ついていけなくて空中分解しやしないかとかそのあたりの頼りなさがハラハラするし、良家のお嬢様方がラインダンスを踊るなんて、親が見たらどういう反応をするだろうとか、片思いの清と梓の恋の行方と併せて著者のサカモトミクさんが、ただの女学生たちのふわふわした恋と夢の物語に終わらずに、その点をきちんと意識して描こうとしている感じがしてこの先も期待が持てます。
そして宝塚少女歌劇団や浅草六区、竹久夢二や乙女必携の少女雑誌など、この時代を代表する文化や風俗もふんだんに出てきて、大正時代の女学生を取り巻く雰囲気も感じられとても楽しめました。

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ただ1点気になっている点を挙げるとすれば、清が少女趣味を周囲に知られまいとしている設定がこの後の巻で効果的にお話に絡んでくるといいなあと思ったりはしています。1巻で歌劇団の団員を募集した際に一度この点が出てきたのですが、いまいち消化不良と感じたので‥(^_^;)
でも完全に解決した風には描かれていないのできっとこの辺もまた出てくるハズ!

とにもかくにも大正浪漫好きならこの作品を加えてみて損はないと思いますよ!


サカモトミクさんのblog → ミクログ
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コメント 2

珠昌夏菊

初めまして☆
共感!梓君、かっこいい・・・。
私もはいからさんとか、大正ストーリー大好物なんです。
それにしても、コミックの紹介が素晴らしいと思いました。どうやったら、そんなにうまく書けるんですか?  あと、私活字中毒者、物語中毒者です。 初めてなのにいろいろ書きすぎちゃいました。お気に触りましたらすみません。
by 珠昌夏菊 (2012-06-19 23:14) 

meriesan

初めまして。コメントありがとうございます~
梓兄様いいですよね~ こう、ヒロインが好き勝手やってる横で胃をキリキリ痛めながらそれでも付き添ってくれる健気さがツボですw
文章‥お褒め下さってありがとうございます。個人的には物語の魅力を引き出すとか以前の素人くさいモノしかかけなくて泣きたい時は沢山あるのですが‥あえて言うなら愛とか‥スイマセン(^_^;)
コメの長さについては私も人様のブログなどにコメ付けさせて頂くと長文になることが多いので全然気になりません。おっけーおっけーです!
by meriesan (2012-06-23 02:01) 

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