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鋼鉄の華っ柱 [コメディ]


鋼鉄の華っ柱 1 (少年サンデーコミックス)

鋼鉄の華っ柱 1 (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 西森 博之
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/03/18
  • メディア: コミック


「俺以外は。」そんな声が聞こえたような気がしなかった?

御前崎家―
それは50のグループ企業と、数兆円の資産をもつトップクラスの資産家として君臨していた。
そんな名家の一人息子として生まれついた16歳の少年・御前崎真道(おまえざきさねみち)は、
よせばいいのに成績優秀、温厚な性格、おまけにスポーツ万能という完璧超人ぷりで
ありとあらゆる人々からの羨望と、嫉妬を一身に集めていた。 その日までは―
「ああ、そうそう。旦那様の会社が幾つか倒産したそーです。」
ある日の下校途中。その言葉をじいから告げられてから、
あれよあれよという間のわずか1ヶ月で御前崎家は3兆円の負債を抱えて没落した。
「なははは…終わったなオマエ!不安だろ 超不安だろウハハハ!」
昨日までのお坊ちゃんも、今日から無一文のタダの人…
かしずいていた使用人たちももはや真道を一顧だにせず、
どさくさ紛れに邸内の値打ちモノを持ち出そうと狂乱の最中、
彼と同年代のボディーガード役にして、幼馴染でもある夏野はこの時とばかりに
高慢で、いつも澄ました顔で小バカにされた鬱憤を晴らそうと大いに嗤う。
「コーヒー淹れてくれないか夏野。テラスに持ってきてくれ」
しかし真道は、いつもと変わらぬ澄ました顔でそう言うと、
周囲の喧騒を知らぬが如くにゆったりとした歩調でテラスへと歩いていった。
(紳士はこういう時、動揺することはしない…)
ほどなくして名門御前崎家の一子・真道は一切を喪って放浪することになった。
持って生まれた高貴の血筋と紳士の誇り、そしてわずかに残った道連れと共に―

週刊少年サンデーにて連載。
「今日から俺は!!」や「お茶にごす。」など、主に小学館でご活躍中の
西森博之さんの新連載作品をご紹介します。
この方の作品を拝見するのは私は初めてで、それまでは大人しめの印象がある
サンデー誌上において、ヤンキー漫画を得意とされる一風変わった漫画家さんだなという印象でした。
しかし今回は鋼の心を持つ没落貴族の逆境物語、ということで興味が湧いたので読んでみました。

悲劇の主人公・御前崎真道は、生まれついての高貴な血筋。
幼馴染として昔は一緒に遊ぶことが多かった同年代のボディーガード
朝涼(あさすず)、夏野の姉弟とも、いつしか明確な身分の差の線引きをきっちり引いて接している。
それが気に喰わずに何かと真道につっかかる夏野と、逆境に遭っても周囲に動揺を見せず、
周囲にも紳士的な態度を崩さない真道に一目置くものの、彼の言葉の端々から出る
「君たちと違って私は紳士だ」という態度に辟易している朝涼、
そして終始トボけた言動と、時折本気の痴呆症状を見せる爺の4人の
ド貧乏な共同生活が始まる…という筋。

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いつも冷静沈着で自然体を崩さない真道。
没落して家や財産を喪うことになっても、いざという時には「紳士たれ」と自らに言い聞かせ、
かと思うと真道の隙を見つけては嬉々としてツッこんでくる夏野には、
しれっと余裕たっぷりに毒のある切り返しをするやり取りや、
自分に悪意をもってやってくる相手には、偶然やたとえ話を装ってチクチクとえげつないというか、
子供っぽい仕返しをしたりする執念深い面を見せたりもするギャップが結構面白い(;´▽`A``

しれっとしている真道に対して、姉から「体は大きいケド(器の)小さい人」と評される夏野君も、
特に主が没落してから遠慮がなくなってm9(^Д^)プギャーと嫌味や皮肉を真道になげつけたり、
先の見えないこれからの生活に動揺しまくったりといい感じの小物感が、一般人の我々とは
全く別の価値観をもった「何を考えているか分からない」真道に対するピエロ役として
大いに楽しませてくれます。なんとなく冨樫義博さんの「レベルE」の二人に似てるかも。

夏野君の姉である朝涼も何か可愛いんですよ。
なんでだろう、基本しっかり者なんだけど、時折挟まるデフォルメ顔とか、
夏野君と同じく初めてのことばかりで動揺しているんだけれど
努めてポーカーフェイスを装うところとか…あっさりめの描写だけど
なんか魅力的なんです。(;´▽`A``

img936.jpg

この先の展開としては、庶民のバイトを経験しながら
(主にブラックな)商売のコツを学びとっていくようです。
相変わらず真道は特に気負うでもなく、むしろ初めてだらけの庶民の生活を
楽しんでいる風情ですが、骨の髄まで貴族のお坊ちゃんが、
生き馬の目を抜くような資本主義社会でどのように再浮上していくのか
この先が楽しみな作品です。


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