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COMITIA98 同人誌感想2 [同人誌即売会]

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即売会名: コミティア98
開催日: 2011/10/30
メディア: コミック







コミティア同人誌感想2回目でございます。
毎度毎度記事の体裁がちょこちょこ変わっております(;´▽`A``
生暖かく見守っていただけるとこれ幸い。


まるちぷるCAFE
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今回が3冊目となる続き物の作品でこれほど見る目が変わった作品はそう無いでしょう。
新刊の「高速ぷるん 3」は2009年からスタートしたシリーズの最新作ですが、何がそんなに変わったのかといえば、この作品で出てくるヒロインのぷるんが体内に「原子炉」をもつ少女だからです。
かの震災で持ち上がった原発問題を受け、それゆえに3巻は予定していた発行を遅らせることになったそうです。
ぷるんは外見はちょっとぼんやりした普通の少女だけど、ご飯は劣化ウラン。
そして近くに山のある郊外の町全体の電力は、住民には秘密にされていますが彼女一人によってすっかり賄われているのです。こう書くと「面白半分で」などと眉をひそめられる方もいらっしゃる方もいるかもしれませんが、コメディ的内容ではありながらも、いたずらに原発問題を揶揄するような内容ではなく、飽くまでもエネルギーとしての原子力の特徴を話しに組み込んだちょっとしたSF的な作品になっています。
お話は都会の団地から両親と共に引っ越してきた大樹君が、偶然ぷるんの住む研究施設の近くに住むことになったことから始まります。何故かぷるんに気に入られ、なにかと遊び相手になる大樹。しかしそのことから大樹はぷるんの秘密を知り、彼女を取り巻くなにやらフクザツな大人たちの事情に巻き込まれていきます…。
見所は原子炉の「擬人化」したみたいな少女・ぷるんの原子炉ならではの特徴を持たせている点ですが、その彼女の「体質」を有効利用して高速で移動するバイクのようなぷるん専用のちょっと未来的な乗り物が登場するギミックも素敵です。
巻末には毎回著者のなかせさんによる原子炉の仕組みを判りやすく解説したマンガがあり、「も○しもん」の菌類のように可愛らしい目口が付いたウランやプルトニウムが出てきて原子炉の仕組みや難しげな化学反応をとても掴み易い内容で描いています。
何かと世間の耳目を集めた原発の話題に奇しくも(不幸にも?)合致した本作。
新聞の原発解説ではイマイチ難しくて眠くなっちゃう私でも、なんとなく解ったような満足感も得られる本作はとてもお薦めですよ。

現在3巻がComic ZINで購入可能ですよ。

【既刊感想】
TECH MATES Panorama/チャリ行き東海道
電柱幻想
うっちー3LDK クロニクル
私と母と私のまんが 漫画の先生外伝
TECH MATES Flowers
ひぃあうぃーごう!!/10年目のマチコ/高速ぷるん1
でもくらちゃん




ミュンヒハウゼン症候群
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可愛らしくてふにふにな絵柄のミュンヒハウゼン症候群さん。
しかしその愛らしい絵柄で描くのは過酷なアリのサバイバルマンガ「王座を奪う蟻」
夏コミの本に続いて、再びアリの生態を可愛らしい擬人化キャラクターでもってシュールに描く物語です。
今回はアメイロケアリの女王アリを主人公に、人形のようにつぶらな瞳で描かれる彼女が「寄生アリ」という二つ名の通りのなかなかにえげつない(?)活躍を見せてくれます。もうこのギャップがたまらない…!(;´▽`A``
内容はプレ版ということで6ページ程度ですが、完全版になるのが待ち遠しいアリ本です。

【既刊感想】
蟻の話




SIESTA
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ぶっちゃけこういう言い方をすると「よく内容を確かめてから買ってね」と大変お気を使ってくださる著者の須田さんはお気を悪くされるかもしれないけれど、私は須田さんの描く女の子の絵で既に購入決定してしまうのである。
そしてなんというか、この美少女絵で川原泉さんの描く主人公みたいなノリのヒロインが出てくるあたりもたまらなく大好きなんである。
あるあるあーるのるのあー…(ry
暫く即売会でお見かけしていなかったSIESTAが4年ぶりのCOMITIA参加ということで取るものもとりあえず伺いました。新刊は「上書き少女」
主人公の涼子は、何故か近くにいる誰かの夢の中とか好みの食べ物とかの影響を受け、本来の自分が見える世界や好みを「上書き」されてしまうという特異体質を持った女の子。例えば冒頭では本来苺プリンが好物であるハズの彼女が授業中に誰かの空腹感を上書きされて今すぐカツカレーを食べたくてたまらない状態になっているというなかなかに年頃の乙女として羞恥に耐えない状況に追い込まれていたりします。本来の自分を取り戻すには物理的に相手にショックを与え(ぶっちゃけ殴りつけ)る必要がある。
誰かの影響を断ち切ってはまたどこかの誰かの世界に上書きされ、ある時涼子は自分の親友の美少女・天城珠にヨコシマな感情を抱かされてしまったことに気づく。一体誰が…?悶々としながらの犯人探し、しかし浮かんだ容疑者はことごとくシロ。これは本当に誰かに上書きされたものなのか?…もしやこれは本当は自分の意思なのか?
激しく悩みながらも犯人探しに躍起になる涼子のドタバタ劇が面白い。そして度々涼子をどぎまぎさせる珠がメチャクチャ可愛い!
90ページにもわたるボリュームで描かれるこの一連の騒動で、涼子は遂に自身の特異体質についてなにかを悟ったような悟らなかったような…微妙な感じではあるのですが、まあとにかくこのドタバタ劇それだけで面白い作品でございました。

SIESTAのウェブサイトの方でサンプルを観ることができます。
通販はComic ZINにて。



÷い人。
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とある架空の大陸の南西にぽつんとある小国モルポナを舞台に、あっかるい王様やお姫様、お城の人々などがおとぎ話的な物語を展開するやなしろさんのシリーズものです。
前回初めてこちらのサークルを知り、今回も伺ってみました。
今回は宮廷でお針子として勤める 体は男、心は乙女のモン=パセリが主人公の若かりし頃のお話。
下町の仕立て屋からお城に雇われ、こつこつと仕事をこなして早8年。
努力家の彼の腕が認められ、隣国ガザから輿入れをするお姫様の花嫁衣裳作りを任されたモン=パセリ。しかしその姫様は王様との婚姻に乗り気ではない様子。以前同僚が担当したドレスも一度も着てくれてないのだとか…自分の作ったドレスはお気に召してくれるのかしら…そんな不安いっぱいな彼のもとに、なんとひょっこりとガザの姫様が顔を出します…
果たしてモン=パセリの仕事は姫様に認められるのか?
外見はなよっとしていて気弱そうでいながら心の中では着る人の幸せのため「きっとこうあるべき!」とアツい意思をもつ彼の職人魂的なお話がちょっとじんとくるお話でしたよ。

【既刊感想】
ある姫君のお話 上




accumulation
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ティアズマガジンでレビューされていたので伺ってみました。
新刊は「電池切れまで、あと」
十字路の電信柱の近くに佇むセーラー服でボーイッシュな髪型の少女。そこへひらひらのドレスを着たツインテールの少女が声をかける。
声をかけられたセーラー服の少女は驚き、それから二人は連れ立って電車を乗り継ぎどこかへと向う…
二人の会話はところどころが謎めいていて、ラストでこの二人の話していた会話のネタバラシがあり、「ああそういうことカー!(ノ∀`)」と判るというお話。
キーワードを伏せて意味深に交わされる会話劇を、オチが判った状態でもう一度最初から読み返すとその隠し方の巧さを感じることができます。背景もそれが判った状態で読むと所々にある伏線がチラチラあって一粒で二度・三度美味しい物語でした。



ハナハダ
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磯谷友紀さん、アリイ・フレルさん、五郎丸えみさんの3人サークル。
今回は五郎丸さんの夏に発行された本が結構私としては好みだったのでご紹介。
タイトルは「よりちゃんのこと」
五郎丸さんは漫画家の方で現在は産休をとられているそう。このコピー誌はダンナさんであるよりちゃんとの出逢いからお子さんを授かるまでのエピソードを4コマで形式で綴ったエッセイコミックです。
居酒屋の店長で、閉店後まで五郎丸さんを口説き落としたよりちゃんは、男らしさにとことんこだわる男。
デートの待ち合わせのとき、ちょろっと鼻毛が出ていると指摘されたとき、単純で短期でお人好しで正直者で五郎丸さんとはまるで正反対のよりちゃんのエピソードを柔らかく描写します。
中でも子供ができたことをよりちゃんに伝えた時のエピソードがなんとも温かくて好きだなあ。
その時の男性の態度って重要ですよね。よりちゃん 頼もしい!

【既刊感想】
ねずとはみがき/桜桃館の人々
きみにならびて
タカちゃんと町とわたし
さようなら むつきちゃん




マイカタ工業
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チクショウ同棲いいなあいいなあ~!
って気分にさせられる羨ましいご本。
書店員所属絵描きのたかみさん(男性)とIT会社所属絵描きのマイカタさん(女性)の同棲生活をセキララに描いた実録4コマです。お互い相手の前でおならを出せるような間柄でなおかつラブラブなんですよ~ いやあ羨ましい!
お互いを信頼し、好きあっているからこその甘えというか甘ったるいというかそんな感じがバリバリ出ています。お互いにマンガが描けるということで、それぞれの立場から同じエピソードを描いているものもあり、例えば たかみさんの描いたマンガの中で、その時自分はこう思っていた、と描いた同じ場面を、マイカタさんのマンガの中の たかみさんはちょっと違ったニュアンスで描かれているのが面白い。単純にそれぞれが描いたたかみさん、マイカタさんの絵のデフォルメの効かせ具合の違いも面白い。
そしてなにより マイカタさんがかまって欲しくてたかみさんのお仕事中の周りをうろうろうろうろしたり、疲れきってるマイカタさんの晩御飯当番をたかみさんがさりげなく代わってあげたり、思いやりと愛情に溢れたThe・愛の巣という感じ。中にぷっと笑える二人のエピソードがふんだんに入っていてこの雰囲気がたまりません!

ウェブサイトの方で何本かお試しを拝見することができますよ。

【既刊感想】
かたくり総集編




すこやかペンギン
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「街へいこうよ どうぶつの森 とんぼ村だより」などを描かれている ふかさくえみ(霜風るみ)さんのサークルです。
日常の物語の中にちょっとしたファンタジーを入れ込むほんわかしたお話を描かれる方のようで、「さよならパンプキン」もその一つ。
高校受験を控えた真佐子は、今年も小さなかぼちゃ一つ持って両親とともに親戚の家にやってきた。彼女の主な目的はなんといっても幼い頃から遊び相手になってくれている年上のお兄さん的存在の伊助さんに会うため。
そして今回彼女はある重大な秘密を伊助さんにうちあけることになるのだが…!
中学生女子のピュアで可愛らしい想いと、そこから発覚する伊助さんの意外な真実。
ハロウィンネタのように見せかけてかぼちゃがそういうことに使われるとは…!
そして今回コミティア参加10周年という記念の日なのだそうで、無料で配布されていたのが
「K・A・M」という折本。
ある日部屋の掃除をしていたらどこからか忍び泣く声が…主人公が呼びかけると部屋の隅にひっそりと姿を現わしたのが小さな喋るカニ。彼(彼女?)はとある事情でここに居て、ある大事なものを失くしてしまったのだとか…
いやもうどこからつっこんでいいやら…とりあえずカニ、可愛いw

さよならパンプキンはとらのあなで通販されているようですよ。



STUDIO COSMOS
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「がうがうわー太」などを描かれ、現在「新米日記~梅川和実の妊婦体験~」などの連載をお持ちの梅川和実さんのサークルです。
梅川さんの作品を拝見するのは初めてで、今回は2010年発行の「まんが、かかない?」という作品を拝見しました。
主人公は師走のある日、女性漫画家・星川先生の新米アシスタントとして働く工藤君。〆切りはとうに過ぎ意識もトぶような状況下で僅かなトーンの欠けを先生から指摘され、少々キツい口調でリテイクを要求された工藤君はやってられっかとその場で辞めてしまいます。雑誌に掲載されれば見えるか見えないか程度の欠け程度で何を…と憤慨する工藤君。しかしそこへ折悪しく星川先生の担当編集さんに出会ってしまって…
お話はまだまだ序盤で続きものになるようですが、このいかにも小生意気で波乱を起こしてくれそうな新人アシの工藤君を主人公に、漫画家のプロの現場を描いていくお話になりそうです。個人的には漫画家マンガは好みなので追いかけてみたいところです。
梅川さんは現在乳幼児と幼いお子さんを抱えながら商業誌のお仕事をされていててんてこ舞い状態のようですので、この作品の続きは気長に待とうと思います。



Circles' Square
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私にしては珍しい評論系の同人誌。
Twitterで話題にされていたので気になって伺ってみました。
「一般参加者とサークルを繋ぐ雑誌」と銘打たれ、様々な立場、角度からの同人の面白さを伝えることを目的に結成されたサークルなのだそうです。
今年の年末に予定されている冬コミでの第一号発行に先駆けて夏コミで初売りとなった「CirleS' vol.0」では、秋葉原と新宿に店舗を構え、マンガや同人誌などに主力を置く書店「Comic ZIN」の商業作品と同人誌担当の方にインタビューし、同人だからできる「可能性」と「不可能性」について、販売する側から見た興味深いお話が掲載されています。作者や読み手の話とかはちらほら拝見する機会もありますが、書店の側から見た同人業界の話ってなかなか見ないだけに非常に興味深い。
そして長年秋葉原という街を撮りつづける写真家のrhythmsiftさんへのインタビューでは、秋葉原という街の特徴や、ネットを中心にしたおたく文化との繋がり方を、通い続けているからこそ表現できる肌ざわりを感じるようなお話が掲載されています。
その他1ページのコラムなどがついてフルカラー/32P/400円(会場頒布価格)という安さも魅力的!
新刊の「CIRCLES' LOG vol.0 反省会編」ではサークルメンバーである かつゆさん シアンさんお二人が、サークルを結成した経緯から始まって遂にCircleS' vol.0を引っ提げてなだれ込むように夏コミの日を迎えるまでのエピソードが語られていて、サークルを通して伝えたい強いメッセージが感じられる副読本となっています。

何はともあれこの同人誌、表紙がすごくいいんですよ。普通に街の本屋で売ってる情報誌みたいなデザインで、これだけで中身の面白さを期待させるきっちりしたものです。勿論中身も相当推敲を重ねたとのことで非常に読みやすく面白いですよ。

Comic ZINで通販ができるそうです。

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