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COMITIA93 同人誌感想2 [同人誌即売会]

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即売会名: コミティア93
開催日: 2010/08/29
メディア: コミック






創作オンリー同人誌即売会・コミティアで購入した
同人誌をご紹介するの巻、後編をお送りします。

前回をご覧になればクドいくらい出ていたのでお分かりでしょうけれど
今回はかなりティアズマガジンのブックレビューに沿って購入をしました。
商業誌やアニメ・ゲームの二次創作作品と比べて、
二次ではなく一次、つまりオリジナル作品のみを販売するこのコミティアでは、
同人誌を読んだ人が送るレビューが掲載されている「ティアズマガジン」のチェックが欠かせません。
私にコミティアという即売会を教えてくれた友人には
「とりあえずレビューに掲載されてる人気の本を上から買ったら間違いないから」
と言われたことがあり、それはある意味正鵠を射ているなあと思いました。
開場待ちの人々の様子を眺めても、
これほどにレビューが真剣に読まれるイベントもそう無いと思います。
媒体こそ違えど自分のブックレビューも、どなたかの本選びの参考になったらいいなあ
などとこのイベントに参加するたびに気持ちを新たにしたりして…
すいません、かっこつけましたね、独り語りきもいですね。(;´▽`A``

ま、まあとにかく後半をどうぞ!

樹崎聖 ZOMBIE MEN
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「ZOMBIE MEN ゾンビメン・エカテリナ」
以前こちらでもご紹介した「ZOMBIE MEN」
これはアフタヌーン誌で掲載されたものに、25ページの加筆をして
同人誌として発行されたものだそうです。
「超本気の豪華本」
と樹崎さんが仰るように、専用の封筒に入った130ページもの厚さは、
同人「誌」ではなく「本」として認識でき、ティアズマガジンと同じ大きさをもっています。
お話はロシアの名銃、私も知ってる「カラシニコフ」の生みの親である
カラシニコフに樹崎さんが着想を得て、とある銃を創った男の生涯の物語です。
戦争によって唯一の自分の理解者であった姉を、子供の頃に喪った少年・ユーリが、
同じ悲劇を二度と起こさせないため、祖国を護るために画期的な銃を創り上げます。
それは こと戦場では抜群の性能を見せ、彼は一躍英雄に祀り上げられるのですが、
いつしか様々なしがらみや、正しいと思ってきた自身の信念に縛られ、
当初の目的・思いを喪っていく…というお話。
最期に彼は自分にとって大切なもの、護るべきものを思い出し、
その瞬間にユーリの前にショボクロが舞い降りることになるわけですが…
もうなんというか、このマンガは全編を通して「これでもか!これでもか!」という
樹崎さんの気迫を感じずにはいられない画になっています。
ささくれ立った棘のようなものが突き出したコマの枠線はもとより、
コマとコマの間にも びっしりとカケアミがかかっていて
全身でこのどろっとして怨念めいた物語を演出してくるのです。


勝之介工房

ホームセンターてんこEX.

ホームセンターてんこEX.

  • 作者: とだ 勝之
  • 出版社/メーカー: 密林社
  • 発売日: 2010/08/26
  • メディア: コミック


「ホームセンターてんこ EX」
著者の とだ勝之さんのスペースは当日は存在しなかったのですが、
会場にお見えになっていらしてたそうで、お知り合いのサークルさんに寄って
そのままこの本も販売されていたそうです。
私はその前日にとださんが出店されていたDIYショーで手に入れていたのですが、
ここでどさくさ紛れにご紹介しようと思います。(;´▽`A``
このblog で今だにご紹介していなかったかと自分で意外だったのですが、
私はこの本の本編である「ホームセンターてんこ」というマンガが大好きです!
一言で言えばホームセンターでバイトをする女子高生のDIY漫画。
というやつなのですが、ホームセンターで手に入るものを使って
個人でもこんな独創的なものを創れるんですよ!というわくわくが全体に漂ってるんですよね。
今回の本はB5判32ページの可愛らしいもので、中身は
普通の家族連れもやってくるDIYイベント合わせのため、本編「ホームセンターてんこのご紹介」や
てんこで登場する様々な可愛い創作物のアドバイザーである「櫻井さんの制作秘話」。
そしてところどころ てんこちゃんたちの番外編や、とださんの思い出話の4コマなどをはさみつつ
惜しくも来年頭に最終巻を迎える本作を支えたファンの方々への謝辞が収められている、
とださんの作品への愛がぎゅっと詰まった冊子です。
てんこ好きな方なら是非読んでおくべきです!
ちなみに Amazonで購入も出来ますので(今は一時的に入荷待ちになってますが)
今からでもまだ間に合いますよ!


ミルメークオレンジ
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「最後の花火が終わったら」 「M.L.RWORKS」
前回こちらのサークルさんを知って、その軽妙なギャグが面白かったので
今回も行ってみました。商業誌でも数冊出されてるんですね~道理で上手い(;´▽`A``
新刊は「M.L.Works」という没絵などを集めた8ページのコピー本です。
それだけでは寂しかったので、売ってた既刊本を購入してみました。
中でも「最後の花火が終わったら」という作品は、河原で花の絵を描いてる青年と、
偶然出あって毎日通うようになった少女との、話し友達以上恋人未満みたいな
そんななんとなく話し込んでしまう二人のゆったりとしたラブコメ(?)で、
舞台は河原固定なのに、きちっと読ませる著者の水あさとさんの構成力を見せ付けられる
実に良い作品です。 もうこの話の最後で、キャンバスに手を加える青年が…!


ENOKIX
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「ハグレクラシ」 「RoseMary」

一風変わったテレパシー少女4コマを描いた「琴浦さん」の著者・えのきづさんの作品です。
新刊は無かったようなのですが、初めて伺ったので2009年に発行された2冊を購入しました。
「ハグレクラシ」は、現代の座敷童の少女の物語。
妖怪・お化けの類が昔ほど信じられなくなってしまった現代、
座敷童の少女は子供達にすら見えない存在となってしまい、自分に気付いてくれる人間を探して
あちらこちらと家々を転々としている、というちょっと面白い設定です。
座敷童の居る家は幸福が訪れる、ということで彼女は幸せな家庭や、不幸なオーラを
感じ取る能力があり、とある幸せな家庭に忍び寄る禍々しい災いに、
その家の人に知られることも無いのに災いを退けようと奮闘します。
琴浦さんでも顕著でしたが、とにかく座敷童ちゃんのデフォルメ顔が可愛い!
琴浦さんを出す前ということで、若干背景などは微妙ですが、でもやっぱり
デフォルメが多いからこそ良く出る、コロコロと変わる表情や仕草はうまいなあと思います。
一転して「RoseMary」は、以前出した同人誌の描きなおし版というものらしく、
中身は異星人の(ヘンタイ)紳士と、紳士に雇われたメイド協会所属の女の子が、
現代の日本らしきところに調査にやってくる、というもの。
アキバかぶれと思われる紳士が、「萌え」などという単語すら知らないメイドの女の子に
異星人とバレないようにするためと称してメイド服着せたり、女子高生の制服着せたり
あまつさえスク水を着せたりと… ええ…まあはい。アホなマンガです(いい意味で!)


プラスチック教育
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「海とスイカと青空と」
夏コミでの新刊本が販売されていました。
メンバー3人がそれぞれこのタイトル、この表紙が表すとおり夏!
そしてちょいと地方を舞台にした作品が収められています。
中でも私は日下さんという方が描いた「ホンジツは青天なり!」が好きです。
ひょんなことから天狗を助けた少年が、ひと夏だけ家にやってきた
祖父の友人の孫、というお姉さんと過ごすきゅうん!とするようなジュブナイルコミックです。
口説いていた女性の天狗に殴り飛ばされたところを助けてもらった、という
どうにもエロじじいな天狗に、お礼に貰ったのは「下心や煩悩で飛べる下駄」。
この小道具の存在が非常に面白く、思春期を迎え始めた少年が
お姉さんに惹かれていくと、ふわっと 飛べるようになったりして
それを天狗に「エロいこと考えてるのぅ~」と突っ込まれつつも、
クライマックスの劇的なシーンに繋がっている、なんともロマンチックなお話なんですよね。
本作はとらのあなに委託販売されているようですよ。


イガッツ
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「アオ」
商業誌で「鬼灯さん家のアネキ」が発売された五十嵐藍さんの作品です。
この作家さんはミステリアスでぐいぐい引っ張る系のヒロインが好きなのかな?
コミティアの翌週にコミティア当日販売された見本誌
(当日コミティアの主催に提出する実際の商品)を読むことができる
「見本誌読書会」なるものが開催されるのですが、そこに参加した読者が選ぶ
アンケートで今回1位となった作品です。
毎日ゲーセンに通ったり、女友達の家でナニをするでもなく
退廃的な生活サイクルをおくる青年が、街で偶然出会った「爆弾を作る」女性に出会う物語。
爆弾で吹き飛ばしたいものを聞かれて「学校」と答える彼。
そこでいじめられていたから、とかそういうのではなく、ただ、なんとなく。
停滞した日常を吹き飛ばす刺激として、彼女に関わっていきます。
とあることがきっかけで、突如牙を剥く女性のセリフが実に巧みで
なんとなくラストは想像できたのですが、それでも手に汗握るクライマックス。
若干「なんとなく」という退廃的な気分を表すエピソードが欲しかったなと思いつつも
このミステリアスな女性・アオにぐっと惹き付けられる構成が凄いなあと思えます。



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