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COMITIA100 同人誌感想7 [同人誌即売会]

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即売会名: コミティア100
開催日: 2012/5/5
メディア: コミック










同人誌紹介7回目になります。
今回はまた3サークルの同人誌の感想を書いております。

ミルメークオレンジ
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男子トイレで待ち合わせ
「めいなのフクロウ」「デンキ街の本屋さん」などを連載されている赤面少女スキー・水あさとさんの新刊はなんと男子トイレで生まれるボーイミーツガールもの(^_^;)
当日ミルメークオレンジさんのスペースにこの新刊表紙のデカいポスターが貼られていたのですが、配置がビッグサイト内のトイレの近くだったことで「トイレはあちら」的なマークもくっついてて思わず「え?トイレの場所を教えるためにわざわざこんなポスターを!?…あ、偶然新刊の表紙とダブっただけか」とか間抜けなことを考えてしまいました。
人気のない学校の男子トイレに「自分の居場所」を見つけた少女。
…でも実は自分のすぐ隣の個室に男子が入っていて…というシチュエーションから始まる物語…って何を言ってるのか分からねぇと思うが(以下略
男子はいかにも女の子の扱いが不器用そうなニブい感じ。
休み時間に友だちとも混じらずこんな人気のないトイレに女の子が一人篭るのだから、何か事情があるに違いないと、気を使ってくれるのは良いのだけれど、それがトイレという特異な場所であることもあって彼の気遣いが全力でおマヌケな方向に。基本互いに個室に篭っているので相手(男子)の姿があまり描かれないというのも、男子のリアクションを面白くしてます。よくもこんなシチュエーション考えついたなあ…
ラスト近くでぱたっと男子が来なくなってしまってからのいつものせつな系に一気にシフトしていく流れとかホント巧い。オチは良い意味でサイテーw

いつものようにとらのあなでの取扱があるようですよ。


【既刊感想】
二人だけの教室
卒業モラトリアム
ファミレスの住人
帰れない二人
制服生活100




CLR/day
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変わり変わる
慕っていた姉が亡くなって3年が経ち、悲しい記憶も優しかった姉の記憶と共に薄らいで普通の日常を送るようになっていた あやの。
しかしある日、母とともに現れたのは姉とそっくりのクローン「けい」だった…。

ティアズマガジンでレビューが掲載されたのを見かけて久方ぶりにCLR/dayさんに伺ってみました。
亡くなった大切な家族の代わりにある日現れたクローン。
見た目はそっくりだけれど本人ではない、そんな「代わり」としてのクローンとのコミュニケーションに戸惑うお話。
死んだ人間にそっくりのクローンて考えてみれば残酷ですよね。
絶対オリジナルと同じ記憶を持ってるわけでもないし、持っていたとしても受け入れる側にどうしても抵抗感が生まれてしまうのは仕方がない。それならいっそ全く違う見た目にすれば気が楽だろうに…とか思っちゃうのですが、どうして喪われたものは戻せないと承知の上でクローンを造ってしまうのでしょうか。
…なんてことを あやのも母親に抱いたりして、姉が生きていた頃と同じ相部屋になった「けい」にどう接して良いか戸惑うばかり。母親も決して「姉のように接しなさい」と強要するでもなく親戚の子を連れてきたみたいに気楽な感じ。あやのは姿は姉だけど「他人」のけいが同じ部屋で寝起きすることを、拒否するわけではないけれど居心地悪くは思っている。
姉とは違う人と割り切りたいのに、見た目がどうしても姉に似すぎているせいでけいの一挙手一投足が気になって、心の整理がつかない感じがすごく良い。そして一緒に暮らすことで段々と姉ではない「 けい」という存在が馴染んでいき、いつしか彼女を新しい家族として受け入れていく過程がしっとりと描かれます。
こう…クローンを強く拒否して爆発してっていう筋ではなくて、喉につかえたそれをゆっくり時間をかけて呑み下していくようなそんな丁寧さがあります。結構好き。

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さよならの言葉を考えている
もうすぐ大学生になる遥。
しかしそれは5年前に亡くなった両親の代わりにやってきた、女性型アンドロイド・アンとの別れが迫っていることをも意味していて…

こちらは当日発行された新刊のコピー誌。
描き手の三山タロウさんもご自身のブログで仰ってますが、三山さんの描くヒロインたちは結構流される、というか突然自分に訪れた変化に対して存外受け入れてしまうことが多いようです。
クラスメートが羨ましがるくらい愛情たっぷりの美味しいお弁当を作ってくれた、母であり姉替わりでもあるアン。「間もなく保証期限が切れる」ということで遥のもとから去ってしまう彼女との残り少ない日々を淡々と送ります。「行かないで!」と泣き叫ぶわけでもなく「ああそうなんだ」って受け入れちゃうんですね。
それは精神的に自立し、親離れしていく少女の成長を示すものなのか…?
でもきっとアンが去った後に色々振り返ることもあるんだろうな。
「もうすぐお別れ」と知ったクラスメートたちがアンに料理を教わりに来る様子を、どこか現実感の無い感覚でぼんやりと眺めていた遥が、翌日にアンに誘われたドライブで段々と気持ちの整理をつけていく様子が丁寧に描写されています。
中でもほんの一コマだけ、淡々と受け入れていくだけに見えた遥が、口に出したら泣き出してしまいそうなモノローグをぽろっとこぼしたりするのがいいんだよなあ。
曇天の空に少しだけ重たい風が吹くような、梅雨のはじめを思わせる感じの雰囲気がいいなあと。

既刊の「変わり変わる」はDL販売をしているようですよ。

【既刊感想】
そのうち忘れてしまうこと



ぱうひろ電卓
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正しさ
子供の頃からずっと女性に虐げられてきた記憶を持ち、激しく女を憎悪する男。
彼は夜な夜な町を徘徊し“世直し”と称した露出行為でもって女への復讐を行なっていた。
そんな彼はある夜、痴女と出会う。
女はややトウの立った自らの身体を惜しげも無く晒し、若い男を見つけては愛してくれと追い掛け回す。
互いの主張が相容れない二人。
彼らは自分のことは棚上げにして互いを変態呼ばわりしながら激しくいがみ合うが…

ぱうひろさんの作品に出てくる主人公は、その多くが過去にいじめられたり親から見放されたり夢破れたりしてニートの引きこもりになってたり自殺しようとしてたりとひねくれ曲がっていることが多い。
そしてそんな彼らに優しく手を差し伸べるかに見せかけて後ろからおもいっきり蹴りを入れるオチが多いのも特徴です。ドSと自ら公言するぱうひろさんの「んなうまくいくわけねーだろ」という薄ら笑いが見えるような意地の悪さ。それが「糞忌々しい充足感」にまとめられた初期作品集を読むと、本当に救いようがなくて陰鬱なお話として描かれるのですが、年を経る毎に物語としての筋立てが整っていくのと同時にコメディ的なおバカなノリも混ぜ込まれて「ほろ苦い」くらいの後味に変化していってるのが非常に興味深いのです。
…なんて言うとドSのぱうひろさんは渋い顔をするのかもしれないけれど。
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初期作品集である「糞忌々しい充足感」がComicZINに委託されているようです。

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