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コメットさんにも華がある [恋愛]


コメットさんにも華がある (ジェッツコミックス)

コメットさんにも華がある (ジェッツコミックス)

  • 作者: 川原 泉
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2011/06/28
  • メディア: コミック


「私立・彰英高校は県下でも指折りの 全国でも有数の超・進学校で
―つまりは偏差値が高い」
そんな出だしで始まる進学校で巻き起こる どこか奇妙でトボけた男女のお話。
川原泉さんの恋愛マンガは、ホント恋愛マンガに見えないから困ります(;´▽`A``
思わずカテゴリーを「コメディ」にしてしまうところですよ。
それというのも川原さん(愛称はカーラさんとよぶらしい)の描くヒロインは、
多少の境遇や性格の違いこそあれ、誰もがマイペースで、
王子様役であらせられる男性の心の動きに無頓着。
キスのひとつもしないし、赤面する機会すらないのだ。
恋人同士というよりは親友?友達?知り合い?利害関係?
一緒にいてもドキドキなんてしない。でもまあ近くにいてもくるしゅーないぞみたいな
まるで円熟した夫婦のような落ち着きさ加減が魅力なのだな。
…そんな川原節が炸裂する前作「レナード現象には理由がある」から
5年ぶりとなる「~があるシリーズ」の最新刊をご紹介します。

「コメットさ~ん」 「ハ~イ!」
とは関係が有るや無しや?
あ、いえ 単にタイトルからカーラさんが魔法の国からやってきた
家政婦さんのマンガを描いたのかと思ったものですから。ええ、関係なかったです。(;´▽`A``
そんな変な勘違いもありつつ、ここでは「笑う大天使」以来となるカーラさんの作品です。

メロディにて連載。全1巻。
「~があるシリーズ」と言われ、平均偏差値80とも言われる進学校・彰英高校を舞台にして
毎回同じクラスを起点に学校の生徒の男女が描かれる本シリーズ。
今回ご紹介する作品の前に「レナード現象には理由がある」という単行本が発売されており、
同じクラスが舞台になることが多いことから、違うエピソードに出てきたヒロインやその相手役の男子が
その回のヒロインや相手役の男子生徒の友人として出てきたりします。
(そして「このキャラについて知らないor忘れた人は前作『~がある』を読もう」みたいな
小宣伝的なものが入る)
…確か「レナード現象~」の単行本の後ろには、主な舞台となるクラスの
生徒たちの名前と席順表があったような。

さて、本作はいわゆるボーイミーツガール的なお話で、その特徴は多少の個性はあれ、
いずれも「恋愛的思考」が抜け落ちて生まれてきたかのような少女漫画にあるまじき
飄々としたヒロインが出てきます。
じゃあどうやってくっつくのかというと、例えば「グレシャムには罠がある」では、
両親が大きな借金こさえて蒸発してしまい、例外的にバイトを認めてもらいながら
高校には通っているものの、ついに収入が途絶えて昨日から砂糖しか舐めてない赤貧少女
山吹みちるさんがヒロインなのですが、そんな彼女に隣の席の
「穏やかな物腰 優しげな眼差し 柔らかな口調」でおウチが名門のお金持ちである陣内君が
高級松坂牛のステーキ弁当をチラつかせつつ「これが食べたきゃ俺の部下になれ」と言うという、
鬼畜っぷりを発揮するのです。
そこから2人の主従関係がスタートするわけですが、格別2人の間で駆け引きがあったとか
陣内君がみちるさんに惚れたとかそういうのではなく、買収されて…という関係。
その他のエピソードでも「マンションの部屋がお隣りさんのよしみで(その科白には嘘がある)」
「気の合う『男子』だと勘違いして(その理屈には無理がある)」
「席替えで前後同士になったから(コメットさんにも華がある)」
というおよそ胸の高鳴りとは程遠いごく些細なきっかけで話すようになっていくのです。
そしてエンディングは先ほど申し上げたとおりキスもハグもなく、
ちょっと自分の深いところまで知った友達、みたいな関係で終わります。
この格別頓着しない、飄々とした川原節がなんかいいんですよね。
「その科白には嘘がある」なんてマンションでお隣に引っ越した縁で、
よく鍋を焦がしてしまうお隣の男性(自分のクラスの先生)を自分の部屋にあげて、
毎日食卓を囲む様子が描かれます。そこでのヒロインの態度は本当に遠慮が無く、
家族に接してるかのよう。

img256.jpg

一方でストーリーにはあまり関係が無い学校の授業風景のような、
他の方のマンガなら「やってる風」を醸し出すだけにとどまる内容に関して
ガッツリ化学式を解説する先生が描かれたり、ウンチクの類があちらこちらに出てくるのも
一度本屋に入ると2万円分は購入する、といわれる読書家でもある
川原さんらしいというかなんというか…

なんかあまりストーリーは追えてない気がしますが、
そんな感じのおよそ恋愛マンガにはカテゴライズしづらい、
飄々としたヒロインの姿が印象的なマンガ。
一人称が「わたし」なのに、複数になると「わしら」になったり、なんかこう…
恋愛体質ではないヒロインばかりの出てくる恋愛(?)マンガ。
川原節のナレーションもバリバリ入ってくるのでクセはあるのですが、ハマるとこのクセが面白い。
川原さんのマンガはそういう魅力があるんだろうなあ。
なのでお薦めかと聞かれると、さしあたり川原さんのファンであれば…と答えますが、
川原さんのマンガを読んだことがない方であれば、個人的には笑う大天使とかで
そのノリが自分に合うか試してからにしたほうがいいような気がします。
…というのも、私は「レナード現象には理由がある」を少し前に読んだのですが、
その時はこのノリがあまり心に響かなくて手放しているんですね。(;´▽`A``
「レナード~」よりもこちらの方がより面白いとは思いますが、
やはりクセはあると思いますので。

img255.jpg


川原泉さんへのインタビュー → ジャンプスクエア 川原 泉先生直撃インタビュー!完全版
川原泉さんの非公式ファンサイト → 愚者の楽園
Twitterの川原泉作品の名言を呟くbot → 川原泉bot
関係は無いですけど… → アニメコメットさん☆ OP/ED
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