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ビリオネアガール [恋愛]


ビリオネアガール(1) (アフタヌーンKC)

ビリオネアガール(1) (アフタヌーンKC)

  • 作者: 桂 明日香
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/11/05
  • メディア: コミック


「100億円あったらどうする?」
俺らからすれば「そうそう当たるはず無い」なんて承知していながら
宝くじを買った時くらいにしか出てこない、そんな他愛の無い質問。
しかし彼女の口から滑り出てきたその言葉は、俺らが口にするそれとははっきり違う、
重い、質量のようなものをもっていた。
なにしろ彼女の現在の総資産は170億円。
大学生の俺とそう歳は離れていまい、どこか世間知らずで頼りなげな女の子が株の売買
―すなわちデイトレードで稼ぎ出した、それが彼女の実力だった。
(藤岡さんは― 1人でどこに行こうとしているんだろう?)
一生を遊んで暮らせるほどの金を若くして手にしている彼女。しかし俺の頭には、
時折自虐的に笑う 彼女のどこか寂しそうな横顔が やけに鮮明に思い出されていた…

good!アフタヌーンで連載。
少し前にアニメ化もされた、ファンタジー世界に経済を持ち込んだ異色のライトノベル
「狼と香辛料」の著者・支倉凍砂(はせくらいすな)さんが原作を担当し、
某有名パソコン誌にあってファミレスマンガ「ハニカム」などを連載され、
少女マンガのような繊細なタッチで萌え~なヒロインを描くことで定評の有る
桂明日香さんが作画を担当した「経済×美少女」のコラボレーション!なマンガをご紹介します。

若くしてデイトレード(個人で行う短期的な株の売買)で170億もの個人資産を獲得した少女と、
至極平凡な大学生の青年の物語という、支倉さんと桂さん、それぞれの強みを足し合わせた本作。
お話は金融の知識をフル活用して現代の闇を鋭くえぐってみせる某ウシとかジマ的な物語ではなく、
実力で巨万の富を築いたものの、気がつけば自分の家族、友達、「普通の生活」を送っていたら
自然と手に入ったハズのそれらを犠牲にしてきた藤岡紫(ゆかり)さんに、
特にこれといった趣味も無い、極平凡な高遠恵君が関わっていくという
「色々と特殊な状況にある世間知らずなお嬢様と、そんな彼女を受け容れ導いていく平凡な男の子」
なお話です。

一瞬の取引で数億のお金が飛び交うデイトレードの世界に生きてきた紫。
しかし彼女は恵の前でポーンと札束を出して見せ、周りがヒいてることに気付かない
天然系のお嬢様ではないのです。
持てる者である自分が何気なく取った行動が、持たざる者である他人のプライドを著しく傷つけることを
若くして痛いほど経験しており、それでもひたすら数字を追うだけの孤独感に耐えられなくなった紫は、
財産は持ってないけれど今の自分に満足してもいる恵に惹かれることにもなるし、
億万長者である彼女が、時折卑屈ともとれる態度で恵に接するシーンがちらほら描かれます。

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特にそういった部分が如実に表れたのは、終盤の買い物のシーンでしょうか。
それまではある意味無欲そうな顔でのほほんとして、自分がデイトレードで
お金を稼いだことを明かしても態度を変えない恵に惹かれながらも
事あるごとに「ホラ、こんな私にあなたもやっぱり離れていってしまうんでしょう?」的な
卑屈さが鼻につく場面もあったのですが、ある意味ここからが本格的に恵が
紫との違いを受け入れられるか試される見所です。

個人的には紫には単純に「普通の生活」に憧れるだけの人ではなく、
デイトレードの世界で生きてきた強みを大いに発揮したハッピーエンドを期待しているのですが…
それにつけても桂さんのこの可愛いキャラクターでこのお話は支倉さんがいなければ
できなかったろうなあ~と、「狼と香辛料」未読な私には意外な読み応えがちょっと嬉しい作品でした。
次巻も期待してます。ヽ(‘ ∇‘ )ノ


支倉凍砂さんのblog → すぱイしー ているず
桂明日香さんのHP → ad lib[アドリブ]
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