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薔薇だって書けるよ [恋愛]


薔薇だって書けるよ―売野機子作品集

薔薇だって書けるよ―売野機子作品集

  • 作者: 売野 機子
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2010/03/26
  • メディア: コミック


「やや これはおどろいた 天使が降りてきたのかと思えば点子ではないか
   点子のテンは 天使のテンではなかろうか?」


白泉社の担当編集に「10年に1度の才能」と言わしめた期待の新星
同人誌で頒布された作品を含めた7編の恋愛物語が収録された短編集です
触れ込みどおり 画力も 表現方法も 台詞回しも新人レベルとは思えません

楽園 Le Paradis にて掲載
書店で見かけて購入してみました
なにより目を惹いたのは
トレペのような半透明なカバーに 透けて見える本体の鮮やかな薔薇の写真
そしてタイトル 「薔薇だって書けるよ」
非常にキャッチーですね ここまで凝った装丁を新人さんの作品にあしらっている
というのは よほど売野さんへの期待が高いことの証左なのでしょうね

表題作は 16歳の可憐な少女・点子さんと
彼女に一目惚れし 熱烈なラブレターを朗読して彼女と結婚した 文士の青年・八朔の
お互いの心のすれ違いを描いた作品です

一目ぼれがベースなので まだ互いに互いの心が見えない状態での新婚生活
点子はちょっとした奇人で 珍妙な行動をして危なっかしいところはあるけれど
八朔は「僕が辞書をひこう カナをふろう」 と従順で教えられたことは
次々と覚えてくれる彼女に ひとつひとつ物事を教え 導こうとします
しかし逆に教えられていないことは失敗続き
八朔は次第に教え疲れ 彼女を遠ざけてしまいます
そこで点子が八朔を想ってとった行動とは―
自分の想像の点子に 勝手に期待して 勝手に失望して 遠ざけてしまう
最後の木の上での互いの告白は切なくも 詩的な魅力に満ちています

img156.jpg
その他 連作となった「オリジン・マイ・ラヴ」は二組の男女の四角関係のお話
高校時代 社会人になってからと 時がうつろい 仲良しの4人の中で
複雑に絡み合う恋愛模様が ロジック的に面白かったです
同人誌から掲載した「晴田の犯行」は ストレートな悲恋ものなのですが
好きになったそのとぼけた男に 最後にねじ込むヒロインの小さな意地が
可愛らしくもあり 男の身には少し怖くもあり(;´▽`A``

女性らしい 迂遠な というか プラトニックな恋が詰まった短編集
出てくるヒロインは絵的にも性格的にも本当に可愛いので
女性だけでなく ちょっと大人な男性にもお薦めです


売野機子氏のblog → 愛と機会主義
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