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機動戦士ガンダム 光芒のア・バオア・クー [SF]


機動戦士ガンダム 光芒のア・バオア・クー (角川コミックス・エース 83-10)

機動戦士ガンダム 光芒のア・バオア・クー (角川コミックス・エース 83-10)

  • 作者: Ark Performance
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/12/25
  • メディア: コミック


その時…オレは震えたんだ

宇宙世紀0079 12月31日―
それは一隻の巡洋艦から放たれた一条のビームで始まったという
後に言われる「ア・バオア・クーの激闘」の始まりであった…

「私は当時、連邦軍の第44MS部隊に所属していました」
一年戦争において、地球連邦軍とジオン公国の最後の戦場となったア・バオア・クー
その戦いはジオン公国総帥ギレン・ザビが唯一自ら備えを行い、指揮した戦いであった。
これは戦後連邦軍と連邦政府合同で設置された戦史研究委員会が
ギレン・ザビの研究と再評価のため、最後の戦いに関わった様々な人々の
当時の貴重な証言を記録したものである―

ガンダムエースにて連載。全1巻。
本書はタイトルの通り「機動戦士ガンダム」の舞台となる1年戦争の終焉の地
ジオン軍最後の砦「ア・バオア・クー」でのエピソードを、
戦後史の編纂のためとして当時を振り返る様々な立場の人々に
歴史の証言としてインタビューしたもの、という少し変わった形式で描かれています。

1話完結形式で全6回。
当時ジオンの新兵で、わけも分からず戦場を駆けずり回っているうちに旗艦が沈みゆく様を目撃した者。
ア・バオア・クー要塞内の伝令役で、偶然キシリアとギレンのあの場面に立ち会ってしまった者。
戦場の只中でジオンの衛生兵として奔走し、友軍、敵軍の区別なく手当てを行う現場を体験した者。
そして変り種では、開戦直後にジオンを亡命し、連邦のプロパガンダ役を自ら買って出た立場から
ア・バオア・クーでの戦闘前後に起きた印象的なエピソードを語る者などもあり、
敗色濃厚になっていくジオンが瓦解していく様子や、戦場で起きた出来事などを描いています。
アニメ原作の裏側で起きていた、人々の物語もののうちの一つですね。

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著者のArk Performanceは、3人で活動するユニット名なのだそうで、
この物語に繋がるものとして「ギレン暗殺計画」や、本書と同時刊行された
「MSV-R ジョニー・ライデンの帰還」など、一年戦争ものの作品を多数手がけているようです。
本書では当時を知る人のインタビューという形式を見せるため、
証言をする人のエピソードから当時の様子が描かれるのですが、
「事実を元に再現された映像です」 とか 「資料映像」 などのテロップが貼り付けられていて
まるでドキュメンタリー番組のような体裁にしてあり、一人称になりがちな回顧録漫画にあって
当事者になったような気分で読むのではなく 「その記録を観ている何者か」の立場で観ている
というスタイルを徹底させているのがいつもと違うなと思わせます。
回顧録といえば先日ご紹介した ことぶきつかささんの「デイアフタートゥモロー」と比べると、
より客観的に、言い方を変えれば淡々としている感じで描かれています。

img681.jpg

「ア・バオア・クーでの激闘」
という一つの事象を柱にして、そこで当時同時並行して起こっていた物語を何篇も描くことで
キシリアの謀反、シャアとアムロの決着、そしてホワイトベースが遂にその役割を終え、
ギレンの死を知ったデラーズが再起を誓って戦場を去ったあの最後の戦いの脇を固める
物語群として興味深い内容となっています。
ただガンダム漫画としては、おなじみのMSがカッコ良く描かれていて、
私好みの絵柄なのですが、リアルさを重視しているために現実の戦争ドキュメントに
似せた感じになっているのが、それほどガンダムの歴史などに興味が無い
私にとっては若干退屈だったりする部分も…(;´▽`A``
まあ掲載誌が掲載誌ですので、ガンダム通向けなんだろうなあと。
ただそういう戦争ドキュメントなどに興味のある方にとっては、
特にジオンから亡命した人々のエピソードなどは目の付け所がシブくて
たまらないんじゃないかなあと思えたりします。


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